日本特殊教育学会第64回大会が9月19日(土)~9月21日(月)の3日間、神戸で開催され、私は3日目のシンポジウムに話題提供者のひとりとして参加をさせていただきました。
この学会には私は初めて参加をしましたが、特別支援教育に携わっておられる教員の方々や大学の先生方や学生を中心とした歴史の長い学会と伺っていました。
3日間を通して教育に関する専門的な内容のご発表が沢山あり、特別講演なども聴かせていただく事もできたので、私にとっては大変貴重な機会となりました。
シンポジウムテーマ「学校での医療的ケアの未来を考える」
私が参加をさせていただいたシンポジウムのテーマは「学校での医療的ケアの未来を考える」~これまでとこれから~という事で、私は「持続可能な学校での医療的ケア」というタイトルで話題を提供させていただきました。
企画の意図については企画者である兵庫教育大学の高野先生より「学校という場での医療的ケアを論じるにあたっては、学校の本来的機能は学びの場であることから、子どもの学習保障を最優先事項として考える事が求められるが、学校での医療的ケアに関しては、医療・看護における研究が中心となっており、学習保障に関する議論は十分とはいいがたい…」ので、今回は「安定的に子どもの学びを保障していくために何を整える必要があるのか、を医療、教育の両方の視点を交えて論じていきたい…」と聞かせていただきましたので、髙野先生のご意向を踏まえて資料の準備をしました。
今回の私の役割としては、看護師の立場から「安定的に子どもの学びが保障されるためには看護師はどういった役割を果たす事が期待されるているのか…」を中心にお話しをさせていただく事と捉えましたので、学びを支える看護を実践するために私が重要だと考えている内容を15分程度にまとめてお話しをさせていただきました。
医師の立場でお話しされた常石先生からは、学校での医療的ケアに関わる医師は学校の教育活動の内容について理解を深めていく事も大事だろうというお話しがありました。
尼崎市教委の廣瀬先生からは、子ども自身が医療的ケアに主体的に関われるようになったという取組みの成果に関するお話しもありました。
指定討論者の丹羽先生からは、学校における医療的ケアの過去から現在までの流れについてのお話しがありました。
まとめとして兵庫教育大学の高野先生から医療的ケア児の学習保障を中心に考えていく事の重要性と、そのためには学校での医療的ケアに関わる医師や看護師に対して教員側から「学びのめあて」を共有していく事が必要だろうというコメントがありました。
専門性の高い先生方とのセッションに私も加えていただく事ができた今回の経験は、私にとっては本当に貴重な経験となりましたし、限られた時間で早口になってしまいましたが、「これから」に向けて子どもを中心に置いて持続性がある方法を検討していく事の必要性について私自身の考えを述べさせていただきました。
沢山の「研究発表」や「シンポジウム」が会場のあちこちで開催
私は初日から参加をさせていただきましたが、会場には学生さんからベテラン世代の先生方まで幅広い世代の方々が、本当に大勢会場に来ておられて、会場内の熱気とその光景に圧倒された‼というのが正直な感想です。
特にポスター発表の発表数が非常に多く私は本当に驚きました。
学生さんから現役の学校の先生方、大学の研究者の先生方まで沢山の方々が、それぞれにご自分の研究内容を記載した「ポスター」を会場の指定場所に掲示し、指定時刻になればポスターの前に立って説明すると共に、質問に対しても身振り手振りを加えながら丁寧に回答する、という事が発表会場の中のあちこちでずーっと行われていました。
中には自前の「指示棒」を準備している先生もおられ、ポスター内の記載場所を持参の指示棒で指し示しながら説明する様子は「さすが先生だな~」と思いましたし、皆さんが熱心に意見交換をしておられる様子を見ているだけで、私は本当に圧倒されました。
日本特殊教育学会は特別支援学校での学校教育に関する研究が多いと事前に伺っていましたので、先生方のご発表の内容やご講演の内容は非常に専門性が高く、私の知識では理解が難しい内容ばかりでしたが、ところどころ私でも知っている言葉が聞こえてくる場面もあったので、もっと学校教育に関する知識が必要だと感じました。
まとめ
今回私は「特別支援教育に関する研究」を発信しておられる先生方や学生さんが熱心に意見交換をしておられる空気感に3日間触れる事ができました。
今回の神戸大会では「医療的ケア」を研究テーマとしたご発表は、それほど多くはなかったですが、医療的ケアに絞った内容でなくても、医療的ケア児を含む配慮や支援を必要とする子ども達が学校で学ぶ内容や、学び方に関する情報や考察等は、私が聴講させていただいたご講演の中にも含まれているように感じました。
あらためて、学校教育に関わる看護師が教員の専門性を知る機会は必要だろうと思いましたし、こういった教員の先生方のご発表を学校で働く看護師にも共有していただける機会があればいいのにな…とも思いました。
それには看護師が学校教育についての知識を持っておく事も必要になると思います。
今回の経験は、私にとっては今後の職場研修に必要な内容を考える機会にもなりました。
一般社団法人 日本特殊教育学会👉https://www.jase.jp/









