Nurse Fightでは学校で働く看護師同士のオンラインコミュニティ[つながるかい]を運営しています。
[つながるかい]では月イチでビデオミーティングを開催し、その時々で話題になっている内容をテーマにして意見交換をしています。
最近[つながるかい]の皆さんとはグループチャットを使って「連絡帳」の事を話題にしていたので、今月のビデオミーティングでも「連絡帳」に関する事を中心に意見交換をしてみました。
そもそも「連絡帳」は何のためにあるのか…考えてみよう
学校で働く看護師にとっては「連絡帳」と聞けば「ハイハイ…あれね…」と、いつも目にしているその「かたち」がイメージできると思います。
一般的には「れんらくちょう」や「連絡帳」と表紙に印刷されている市販の「ノート」をイメージすると思います。
なかには「連絡帳アプリ」が導入されていて、「紙」ではなくて「端末」を使っている学校もあるかも知れません。
しかし、学校で医療的ケアを必要とする子どもに関わっている看護師の多くは「ファイル」のようなものをイメージするのではないでしょうか…
そのファイルの中には、家庭からの情報が書き込めるよう予めいくつかの項目等が印刷されている「用紙」が綴じ込まれている、という感じでしょうか…
1日1枚ずつ使うという学校や、あるいは月曜日から金曜日までを1枚に書くという学校もあるだろうと思います。
今回は、そもそも「連絡帳」は何のためにあるのだろう…というところから[つながるかい]の皆さんと一緒に考えてみました。
一般的には「連絡帳」と言うと、小学生や中学生が宿題や持ち物など学校からの連絡内容を書きとめるもの、あるいは保育所等であれば乳幼児の体調や睡眠、食事等に関する情報を家庭と保育者が共有するものだろうと思います。
なので、連絡帳は通常は家庭と学校の間を行ったり来たりします。
そして使い終わった後は最終的には家庭に戻ると思います。
学校で働く看護師にとって「連絡帳」の存在は、主には子ども達のその日の体調などを知る手立てとして、とても重要だと考えますし、当然担任の先生にとっても同じです。
また学校からの情報を家庭に伝えるために、必要に応じて担任の先生や看護師がその日のトピック等を「連絡帳」に記載する場合もあると思うので、まさに「連絡帳」は家庭と学校の間を行ったり来たりし続けていると思います。
では「連絡帳」は何のためにあるのか?をあらためて考えてみた時に、今使っている「連絡帳」に書かれている内容は、その日のその子の学校生活の何に繋がっているのか…どの場面で使う情報なのか…を少し立ち止まって考えてみるのも大事ではないかな…というところを今回のビデオミーティングでは掘り下げてみました。
保護者さんに「連絡帳」に書いていただきたい項目って何だろう?
学校で働く看護師さんの中には、保護者さんに毎日沢山の項目を記載していただく様式の連絡帳を使っている方もおられると思います。
家庭で測定した体温やSpO2の値、食事や排せつに関する情報などを記載する欄や、更にはその子が前日学校を下校してから今日学校に登校して来るまでの間で行った医療的ケアの内容を記載する欄がある、という感じでしょうか…
このレイアウトは学校によって、あるいは子どもによって色々なパターンがあるようです。
実際、自治体のホームページ等で公開されているいくつかの「医療的ケア実施要項」や「ガイドライン」などを見てみると、家庭と学校との連絡のための「参考様式」を公開している自治体もあり、本当に様々なパターンがある事がわかります。
そういった資料も共有しながら[つながるかい]の皆さんと「そもそも学校では家庭からどんな情報が必要なの?」を一緒に考えてみました。
まず前提として学校は病院ではないので、病院で看護師が入院治療中の患者さんから聞き取っているような詳細な情報は要らないね…という事はわかります。
では、どういった日々の情報を保護者さんに記載していただく事が、その子の学校生活にとって必要なのか…
保護者さんに毎日記載していただく項目のひとつひとつは、それぞれ学校生活の何に活用されるのか…
保護者さんにとっても毎日連絡帳を記載していただく事は、学校から求められているとはいえ、簡単な事ではないと思うので、学校としてなぜその情報が必要なのか…は保護者さんに説明できる方が良いだろうと思います。
[つながるかい]の皆さんと話す中でも、例えば「いつもとは違う事や変更した事があった時だけ書いていただく」つまり「いつも通りであれば書かない」というルールを決めておくのもひとつだろうと思いました。
担任の先生にとっても家庭からの体調や医療的ケアに関する情報は必要なので、保護者さんに書いていただく項目やルールを考える時は当然担任の先生と話し合う必要があります。
ひと口に「連絡帳」と言っても、その中身は各地の学校や自治体の医療的ケア実施体制の今までの変遷の中で様々な様式が生まれていて、それぞれのルールで運用されていている事がわかります。
特に記載項目が沢山ある様式の場合は、なぜこの項目が必要なのかな…を立ち止まって考えてみる事も大事ではないかなと思います。
まとめ
一般的には看護師であれば、自分が担当する直前の情報は特に「知りたい!」と思うと思います。
詳細な情報があればあるほど看護師としては「安心」という感覚が看護師にはあるようにも思います。
しかし、学校においてはその詳細な情報はその子が学校で教育活動に参加する上で、どの場面で使う情報なのか…何故必要なのか、その理由は説明できる方が良いと思います。
その日の教育活動にどのように参加するか、担任も家庭の情報をもとにアセスメントをして判断をしているので、その情報を看護師はどのようにアセスメントしたか、を担任とも共有する事で、その情報の必要性の理由が明確になるのではないかな…と思います。
おそらく連絡帳は「紙」ではなく「端末」を活用する日が来るのは、そう遠くないようにも思うので、その日のためには、今の項目について考えておいた方が良いかも知れません。






