先日、私は日本小児保健協会の学術集会に参加をしました。
今回は「なごや保育所・学校看護師エンパワメントセンター」の先生方のご発表に私も共同研究者のひとりとして参加をしました。
この学術集会では小児に関する様々な報告がありましたが、医療的ケアに関する事や保育所や学校で働く看護師をテーマとした内容が多く、興味深い情報を収集する事ができました。
指導的な役割を担う看護師への調査から
私は「なごや保育所・学校看護師エンパワメントセンター」の事業には「医療法人財団はるたか会」の職員の立場で参加をしていて、今回は共同研究者の一人に入れていただきました。
なごや保育所・学校看護師エンパワメントセンターでは保育所や学校で働く看護師についての調査研究及び、看護師への研修として「エントリ・ベーシックプログラム」と「アドバンスドプログラム」等を開催しています。
保育所や学校で働く(働く事を検討している)看護師のニーズに応じた内容で全国の看護師や自治体職員等を対象に研修プログラムが提供されており、私も講師の一人に加わっています。
様々な学会等において研究内容を報告する事もエンパワメントセンターの役割なので、今回は「指導的な役割を担う看護師」に関する実態調査についての考察を報告してくださいました。
保育所や学校、あるいは行政の中で指導的(リーダー的)な役割を担っている看護師が重要と考えている役割と、その役割を果たそうとする中で直面している困難感についての調査結果とその考察です。
実際に学校や保育所等でリーダーとして働ている看護師の雇用形態は非常勤雇用(会計年度任用職員)が多いという事、そして、そもそもリーダーとして自分が果たすべき役割そのものが不明瞭だと感じている事が困難感に繋がっているのではないか…という考察から、今回の報告は学校や保育所での医療的ケアの実施体制を安定化させるには今後どうあるべきかを示唆していると私は捉えていて、発表の場に同席できた事は私にとっては貴重な機会となりました。



様々な観点での医療的ケアをテーマとした発表
今回は「医療的ケア」に関するご発表が沢山あり、医療的ケアは非常に関心が高いテーマである事がわかります。
「学校や保育所で働く看護師」に注目した内容についても沢山の先生方が発表されていました。
研究者の先生方が学校や保育所での看護に注目してくださる事で、現場の実際の状況が浮き彫りになると思います。
先生方によって調査分析された結果が論理的に考察され、明確に整理された報告となっていて、現場で働く看護師自身も気づいていない事や、あるいは看護師は困難感を感じているが、その状況や原因が上手く言語化できていないのではないかと感じる事も、先生方のご発表の中では客観的に表現されていました。
今後も研究者の先生方には学校で実践されてる看護や学校で働く看護師に対して、学校の外から研究的な視点で関心を持っていただきたいと思います。
そして先生方の研究結果を根拠として、今後の学校で看護師が実践している看護の専門性が明らかになって欲しいと思います。



まとめ
今回は、私は「なごや保育所・学校看護師エンパワメントセンター」の先生方より日本小児保健協会学術集会に参加する機会をいただく事ができ、私自身沢山の刺激を受ける事ができました。
学校や保育所での医療的ケアについては歴史が長い自治体もありますし、まだ経験が浅い自治体もありますが、実施体制を構築し維持、拡充をしていくには、こういった研究者の報告は大事な根拠資料となります。
今回のような全国規模の学術集会で、現在学校で働いている看護師が実践を発表する事は現状では容易ではないと思いますが、将来は、学校で働いている看護師自身がこういった学術集会で学びを支える看護の実践内容や看護の専門性について発信している事が当たり前の世の中になっていって欲しい!と強く思います。
全国規模の学術集会において、医療的ケア児における学校教育の意義や価値について教員と看護師が一緒に発信している未来が早く来て欲しいです。
なごや保育所・学校看護師エンパワメントセンター👉https://www.nagoya-schoolnursing.jp/program/
公益社団法人 日本小児保健協会👉https://www.jschild.or.jp/






