10月に入り学校は校外学習や学習発表会など沢山の学校行事が予定されていると思います。
そして、学校で働く看護師の皆さんも様々な学校行事についても関わっていると思います。
加えて10月は学校の1年間のちょうど中間地点なので、おそらく先生方は前半の子ども達の成長を一旦評価し、後半の指導につなげていく準備もしておられる時期だろうと思います。
看護師にとっても10月は中間地点ですから、一旦ここで先生方から子ども達の成長や成果を共有していただきたいと思います。
学年末に1年間の看護師の仕事を振り返る時に、より具体的な評価と次年度への見直しや提案にも活かせるのではないかな…と私は思います。
私が担当させていただく今年度後半の職場研修ではこういった評価に関する事にも触れていきたいと考えています。
10月は学校の1年間ではちょうど中間地点
学校は4月始まりの3月終了という1年で考えるので、10月は半分まで来た事になります。
前期後期という2学期制の特別支援学校や小・中学校では、10月はちょうど後期が始まったというところでしょうか…
また、3学期制の学校においても学年末まであと半年で、やはり10月は中間地点です。
先生方は年度始めに、子ども達に成長して欲しい姿としての「めざす姿」を目標として設定し、日々の指導に取り組んでおられるので、中間地点で少し立ち止まり、目標にどこまで近づいたかな…残りの半年で目標に到達できそうかな…という事を考えているのではないかと思います。
前半での子ども達の学びの評価や、必要に応じて後半の指導計画の修正等については、校内で実施される様々な会議等を経て情報が整理され、後半の取組がより具体的になっていくと思います。
学校によってはそういった校内会議に看護師も参加している学校もあります。
特に常勤雇用の看護師が配置されている場合は、会議への参加は常勤看護師を中心とし看護師の雇用形態の違いによって役割を分担した上で、全体で情報を共有する体制のところもあります。
もちろん看護師は校内会議に参加していないという学校もありますが、そういった学校でも医療的ケア児の学びの評価や、後半の方針や方向性などの情報は看護師にもきちんと伝わる体制ができている学校もあります。
いすれにしても年度初めに先生方が設定する子どもの「めざす姿」について、医療的ケア児については看護師と共有しておく事、そして中間地点での評価と後半に向けての修正内容も共有しておく事で学年末での評価がより具体的に看護師は捉える事ができますし、看護師が提供した看護が子どもの学びを支える事ができたのか、看護師の仕事を評価する事にも繋がります。
評価を共有するには当然目標の共有が必要
学校の先生方にとっては当たり前の事ですが、学校では毎年度4月に校長先生によって今年度の「学校教育目標」が作成され、この目標に込められた教育的意図などが校長先生から4月早々の職員会議等で先生方に周知されます。
この「学校教育目標」を踏まえて先生方は「年間指導計画」「個別の指導計画」「単元の計画」などを関連づける事で日々の授業の計画となっていきます。
教員の専門性をもとに作成されるこうった計画については、学校で働く看護師としては当然理解が難しい内容もあると思いますが、しかし、学校組織の一員として学校運営や学級経営の方針や方向性を看護師にも共有していただく事は、看護師自身が学校においての自分の役割をきちんと整理し理解していくためには必要な情報だと私は考えます。
理想を言えば年度初めにこういった計画が出そろった時点でなるべく早く看護師も共有させていただけると、看護師は自分が学校で働く意味や意義を具体的に捉える事ができると思います。
それぞれの計画内に記載される「目標」は子どもが主語になっているので、看護師が関わる子どもの「めざす姿」が言語化されている事で、もし業務が立て込んできたり、イレギュラーな場面に遭遇したとしても、その子の「めざす姿」に立ち返り組織の一員としての看護師の役割は何か、という視点で目の前の事が整理できると思います。
そして看護師も中間地点で少し立ち止まり、目標に対して子ども達はどこまで成長しているのか先生方の評価を共有させていただく事で、後半で看護師はどのような看護を実践すればいいのか…場合によっては修正の必要性にも気づくと思います。
残りの半年で子どもがめざす姿に近づくために教員の指導をどのように支えればよいか、子どもの成長が最大のものになって欲しいので、後半に私が担当させていただく職場研修では、まずは現時点での教員と看護師との評価の共有について具体的な方法も含めて看護師さんや先生方と意見交換をしていきたいと考えています。
まとめ
学校での医療的ケアの実施が主な業務である看護師は、どうしても「医療的ケアを確実に実施する事」だけに視点を置きがちです。
「Ⅰ型糖尿病のMさん」「気管内吸引が必要なS君」などなど看護師は学校においても病名や医療的ケアの内容をまずは言いたくなる…という傾向がありますが、これは医療職なので当然です。
しかし学校ですから、病名や医療的ケアの情報はその子の一部であって全てではありません。
まずはその子が教員からの指導を受けて「めざす姿」に近づいていく事が、その子が学校に登校する目的である、という事を学校教育に関わる大人達みんなが共通に認識しておく事が大事だと思います。
10月に入り中間地点にきたので、子ども達はめざす姿にどこまで近づいてきたかな…を先生方と看護師の皆さんは是非共有して欲しいです。
そうする事で後半は子ども達の目標達成がより確実なものになると思います。






