昨年度と同様に今年の夏も「なごや保育所・学校看護師エンパワメントセンター」が主催する研修会が開催されました。
8月8日(土)はエントリー・ベーシックプログラム、8月9日(日)はアドバンスドプログラムという事で受講者のニーズに合わせて2段階の研修となっていました。
私は9日のアドバンスドプログラムのほうで、現場でリーダー看護師としてマネージメント業務を担っている看護師の方々に向けた内容でお話しをさせていただきました。
各地のリーダー看護師で構成されたグループワークにも参加をさせていただき、それぞれご自分の経験から得られた知見を話しておられ、かなりレベルの高い意見交換になっているな~と感じました。
リーダーとして働く看護師が未来に向けて今やるべき事は…
アドバンスドプログラムでは各地から、保育・教育現場でリーダーとしての役割を担っている看護師さんが会場に集合して研修を行っています。
私はこの事業には兼業で所属する医療法人財団はるたか会の職員として参加をしていて、アドバンスドプログラムとしては昨年度の夏に開催した第1回に続いて今年度の夏は2回目の参加です。
今年度も昨年度と同様に各地からリーダー看護師さんが申し込んでくださっていました。
リーダーとしてスキルアップができる事をこのプログラムに期待して参加してくださっているので、私からは、2学期が始まったら早速着手すべき事をイメ―ジできる事を意識してお話しをさせていただきました。
具体的には保育・教育現場で皆さんが実践している「子どもの学びを支える看護」を見える化する準備をして欲しいと話しました。
今まで各地の現場で看護師は子ども達の学びを支える看護を実践してきているはずなので、そういった保育・教育を理解した専門性の高い看護実践を次世代の看護師にどのように伝承できるのか…ここを考えるのが今のリーダー看護師が取り組むべき事だと私は考えています。
当たり前の事ですが、医療的ケア児を担当する保育士や教員も入れ替わっていきます。
当然看護師のメンバーも変わってきますし、リーダー看護師もいつかは後任に引き継ぐ時がきます。
加えて今は医療的ケア児に関する事は世の中がドンドン変化をしているので、あらためて保育・教育現場で働いてきた看護師の皆さんの役割について、子ども達にはどのような教育的な意義や価値があったのか、という視点で保育士や教員から評価していただく事で、未来の看護師が果たすべき役割がよりくっきりと見えてくるのではないでしょうか…と説明しました。
今回参加してくださったリーダー看護師さんは、3年後の未来を考え、ご自分の職場に持ち帰って管理職やスタッフの看護師さんたちと話し合っていただけるはずです。



リーダー看護師としてメンバー看護師を支援する
保育・教育現場でリーダー看護師として勤務する皆さんは、様々な調整業務をする事が求められます。
職場が保育所や学校というだけでなく、市役所や県庁といった行政機関に配属されている方もいます。
今回は3つの自治体から現場のリーダー看護師としての実践発表を聞かせていただく事もできました。
多様な経験と深い知見が詰まった、説得力のある素晴らしいご発表でした。
その後のグループワークでは架空の事例を設定し、あなたがもしここのリーダー看護師だとしたら、どのように調整をし子どもの学びを間接的に支えるか…というテーマで机上シミュレーション演習をしました。
私自身もグループの中に入ってファシリテーターをさせていただきつつ、他のグループの話し合う様子も見ていましたが、やはり、各地でリーダー看護師として活躍されている皆さんのご意見は説得力があると思いました。
地域毎に体制には色々な違いがあるのですが、そこもお互いの違いや共通点を整理しつつ、内容をきちんと捉え、自分だったらこの場合だとこうするかな…という方向性も言語化できている様子に、レベルの高さを感じました。
教員の意図を引き出す、組織の一員として自分の立ち位置を見定めつつ、子どもが安全に学べるよう継続性のある方法で考える、という保育・教育の目的からブレないで、ビミョーなさじ加減で、それぞれの現場では調整をされている事が、皆さんの言葉から伝わってきました。


まとめ
各地の保育・教育現場にはリーダー看護師としての役割を担っている看護師さんが活躍していますが、まだまだ人数は少ないと思います。
しかも、リーダーの役割を果たすにはどうすればいいのか…明確なモデルが近くにいないまま、自分なりの工夫で役割を果たそうと模索した結果が今の自分の業務になった…とおっしゃる方も、私が各地で出会うリーダー看護師さんの中には沢山おられます。
そういった方々の多くは組織が自分に期待している役割を推察し、その役割をどのようにすれば果たせるのか、を捉えられるまでには、長い時間がかかっている事も共通していると感じます。
もしその方が後任に自分の業務を引き継ぐべき時が来たら…そういった事を考えていく事は、保育所や学校で働く看護師の存在意義について、子ども達への教育的な価値や意義を通して組織内で言語化する機会となって欲しいと思います。
今回私は各地のリーダー看護師さん達はポテンシャルが高い!と感じたので、おそらくそれぞれの勤務校で「さっそくここから取りかかるぞ!」という具体的なイメージを持って、皆さんは地元に戻っていかれたと思います。
今回参加されたリーダー看護師さんから、いつかその後の成果を聞かせていただける時が来る事を楽しみにしています💕
なごや保育所・学校看護師エンパワメントセンター👉https://www.nagoya-schoolnursing.jp/program/






