昨日は岐阜聖徳学園大学の看護学部と教育学部特別支援教育専修の４年生が一緒に受講する『特別支援教育・看護合同演習』という科目の最終回（第１５回）の授業で講義をさせていただきました。
このお仕事の依頼をいただいた時に、未来の教員と未来の看護師が学生時代に一緒に学ぶ機会を作っている大学があるという事を知ってビックリしたと同時にここで学ぶ学生さんがうらやましい！と思いました。
そして実際に教室に伺うと100名近い両学部の学生さんが入り混じって同じ教室でグループ毎に話し合っている様子を見て感動しました。
私は最終回の授業を担当させていただくという事で大変貴重な機会をいただく事ができました。
学生さんの学びの発表がスゴイ！
岐阜聖徳学園大学の担当の先生が大学構内を案内してくださった時に、両学部の学生さんが日ごろから近い距離感で学ぶ環境がある、という事を教えてくださいました。
この大学では2015年度からこういった取り組みを継続してきたとの事で卒業生が実際に学校で活躍しておられるそうです。
私の担当時間の前に学生さんは今までの講義や演習と特別支援学校での学外演習を踏まえて、そのまとめとして「教員の役割、看護師の役割、連携のために大切な事」といういうテーマでグループワークをしていました。
皆さんの発表内容を聞いてみると、さすが回を重ねて学んでこられたのでポイントをちゃんとつかんでいる内容で本当にスゴイ！と思いました。
「連携のために大切な事」というテーマは私が学校や自治体で担当させていただく職場研修のテーマとしても頻回に要望があるので、現役の教員や看護師も「連携はとても大事だけど難しい💦」と感じているテーマです。
学生さんからは「お互いへのリスペクトが大切」「教員と看護師が同じ目的を持って子どもに関わる」「お互いに信頼し合う事で安心安全な教育環境となる」という言葉が出ていました！
学生さんのこの発表は本当にスゴイ！です。
大事なのは「お互いへのリスペクト」です💕
教員と看護師の連携をポジティブに捉えて欲しい！
学生さんの発表の後に私が第１５回めの授業を担当させていただきました。
担当の先生が事前にこの科目のシラバスを共有してくださり学生さんが十分に学んでおられる事がわかっていたので、私からは原点に戻って冒頭に「子ども達は何のために学校に登校してくるのか？」「当然教員の授業を受けるためです」というところからお話しをさせていただきました。
では学生さんの発表にもあった「教員と看護師が同じ目的を持って子どもに関わる」とは具体的にどんな目的なのか？
子どもが教員の授業を受ける事で「その子が成長し教育目標を達成する事ができる」という事が教員と看護師の共通の目的となるはずです。
教員が立てているその子の教育目標を看護師も共有する事で「子どもが教員の指導によって成長する事そのものが学校で働く看護師のやりがいにつながります」とお話しさせていただきました。
これから現場に出ていく学生さんには教員と看護師の連携をポジティブに捉えて欲しいという思いで、私が今までに出会った各地の看護師さんのポジティブな言葉なども混ぜながらお話しをさせていただきました。
まとめ
担当の先生が「最後に学生さんへのメッセージをお願いします」と言ってくださったので、私からは「多職種連携」の話は「教員と看護師」だけでなく、それぞれの就職先（学校や病院など）でも色々な多職種（他職種）が連携する場面があると思うので、今回学んだ事をそれぞれの職場で応用して欲しいとお話しさせていただきました。
上手く連携するには「お互いがわかる言葉で」「相手にわかってもらえる言葉で」話す（伝える）工夫が大事で、教員も看護師も専門職ですからそれぞれの業界用語や専門用語を使いこなす職種ですが、多職種（他職種）と話す時は自分達の専門用語や業界用語をそのまま相手にぶつけるのではなく「普通の言葉に置き換える」という事を頭の隅に置いて、そして皆さんそれぞれの職場で活躍してください！とお話しして授業を終わりました。
岐阜聖徳学園大学看護学部👉https://www.shotoku.ac.jp/nursing/basis.php
岐阜聖徳学園大学教育学部👉https://www.shotoku.ac.jp/education/course01.php
