私は大阪医療看護専門学校の授業で学校での看護について学生さんにお話しさせていただいています。
看護学科の3年生が受講する「地域療養を支えるケアマネジメント」という科目の中の3回分の授業を担当していて、先日2回目の授業が終わりました。
病院実習や試験対策など学生さんのすぐ目の前には沢山の課題がありつつも、小児科病棟を退院した後は子ども達が学ぶ場でも看護師が活躍している事を学生さんに伝えています。
看護学生用の教科書の「医療的ケア児」に関するページが増えている
私が担当する科目は「地域・在宅看護論」の教科書ですが、全ての年齢においての在宅看護に関する事が記載されていおり、私が話す小児のところは全体のほんの一部です。
が、今年度の教科書は昨年度までとは違って明らかに「医療的ケア児」に関して書かれているページが増えており、変化を感じます。
「学校での看護」という記述は残念ながら未だありませんが、子どもが病院を退院した後の在宅移行支援のイメージについては2ページに渡って記載されています。
また「地域で生活する重症心身障害児」という項目でも子どもや家族の事例を紹介し訪問看護を実践する上での必要な情報が、ここも4ページを使って書かれていて、全体的に医療的ケア児についてのページが増えている印象です。
私は小児看護学(メディカ出版)の教科書内で「学校で働く看護師」を紹介するコラムも担当していますし、本当に少しずつではありますが、学生の時から学校での看護の事を知る機会が増えてきていると感じます。
学校への看護師配置が始まってから長い学校ではもう既に20年以上が経過しているので、正直私は「やっと看護学生の教科書に取り上げられるようになったけれど随分時間がかかったな💦」という思いと、ここからはドンドン知って欲しいという期待の思いも持っています。
学生さんにも考えて欲しい
学生さんは病院での看護を中心に学んでいる最中ですから、私が学校での看護を説明したからと言って具体的にイメージするのは難しいです。
もちろん映像も使って具体的に解説しますが、単に「看護師は学校の教室で吸引をしているんだ…」「学校でも看護師は聴診器を使っているんだ…」という様子を知るだけでなくて、「なぜ教室で吸引しているのか」「いつ吸引するのか」について看護師が何を考え、どのように判断しているのか、という事も学生さんに知って欲しいと思っています。
そして学生さんにも色々な場面を想定し考えて欲しいと思っています。
なので授業の中では「あなたがもし学校で働く看護師だとしたら…気になる事や知りたい事はありますか?」という質問を私から学生さんに出して、医療的ケア児の事例を示し、各自が頭の中で考えた事を話してもらう、という事をもやっています。
はじめは学生さんは皆さん「え~!」とか「はぁ?」という反応ですが、じっくり考えて、そして発言してくれます。
「先生(教員)からその子の1日の予定を教えてもらいたいです…」とか「その子の家での表情と学校での表情の違いとかが知りたいです…」と言ってくれます。
これは現役の看護師さんも同様の考えが出てくると思うので、3年生ともなると発想は既に看護師に近づいている…と感じます。
子ども達が安全に教育活動に参加できるために子どもの姿を想像し「自分なりに考え」「自分の考えをアウトプットしてみた」という体験が少しでも学生さんの記憶に残って欲しいと思っています。




まとめ
看護学生の教科書に「医療的ケア児」に関する事が記載されてきた事で、今後は「聞いた事はあるかも…」という学生や看護師が増えてくるとは思いますが、実際に学校で看護師として働く事を選ぶかどうか…はまた別の話です。
私としてはこの仕事の「手応え」は「子どもの学びと成長で実感できる」という事を学生さんに伝え、医療機関や在宅での看護とは「看護の目的が違う」という事を知って欲しいと思っています。
現在学校で働く看護師さんの中には、看護学生の実習を受け入れている学校で勤務している方もおられると思うので、「子どもの学びを支える看護の手応え」を現場からドンドン学生さんにアウトプットして欲しいです。
学校法人 大阪滋慶学園 大阪医療看護専門学校👉https://www.ocmn.ac.jp/






