名古屋市立大学の事業に外部メンバーのひとりとして参加をさせていただくことになりました

文部科学省『ポストコロナ時代の医療人材養成拠点形成事業(社会的な要請に対応できる看護師の養成)』に名古屋市立大学が採択された事が10/16に大学のホームページで報道発表されました。

そしてこの事業に私も外部メンバーのひとりとして参加をさせていただく事になりました!

これは「医療的ケア児の地域における支援体制構築のためにリーダーシップを発揮する看護師の養成」を目的として特別支援学校や小・中学校への支援体制の充実を目指す文科省の事業を大学において実践するという内容です。

全国から申請があった19校の大学の中から、名古屋市立大学1校が採択されました!

貴重な事業に参加をさせていただくのでしっかりと取り組んでいきたいと思っています。

目次

文科省事業としての「指導的立場等の看護師人材養成拠点事業」

この事業は文科省が今年の3月の時点で公募要項を公開していたので、私も内容については把握をしていました。

公募要領にある事業の【背景】の部分には「医療技術の進歩に伴い、特別支援学校のみならず、地域の小・中学校においても医療的ケア児は増加しているところ、その支援体制は十分ではなく、医療的ケア児の地域における支援体制構築のためにリーダーシップを発揮することができる看護師が求められています。」と書かれています。

そして【目的】として「医療的ケア児支援における指導的立場等の看護師を養成するためのリスキリング教育プログラムの構築や看護学生を対象とした医療的ケア児支援のための実習等を試行的に実施する優れた取組を支援することにより、医療的ケア児が特別支援学校や小中学校等において学びやすい環境を構築する」とあります。

つまり医療的ケア児が学校教育においてその子らしく学べる環境を構築するために①リーダーシップを発揮する指導的立場等の看護師を養成するプログラムの構築、に加えて、②将来看護師になる事を目指す看護学生の学校での看護実践の実習、という事業を受託した大学において自治体と連携し計画的に実施するということだと捉えています。

文科省は平成31年3月の「学校における医療的ケアの今後の対応について」の中で「域内や学校において指導的な立場となる看護師を指名し、相談対応や実施研修の指導をさせたり…」の部分で「指導的立場となる看護師」という言葉を出しています。

そしてその役割としては「外部関係機関との連絡調整/看護師等の業務調整/看護師等の相談・指導・カンファレンスの開催/研修会の企画・運営/医療的ケアに関する教職員からの相談」と示しています。

また文科省はこういった看護師に必要な能力をつけるための研修の例として「指導的な役割を担う看護師に求められる研修の全体像(案)」もホームページで示しています。

今回名古屋市立大学が採択された「指導的立場等の看護師人材養成拠点事業」は今まで文科省が示してきた内容を具体的に地域で実践できる人材を養成するためのプログラムの構築、という流れだと私は捉えたので、公募要領が公開された時点で事業に期待していました。

文科省:ポストコロナ時代の医療人材養成拠点形成事業(社会的な要請に対応できる看護師の養成)👉https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/iryou/2022001_00017.html

文科省:ポストコロナ時代の医療人材養成拠点形成事業公募概要https://www.mext.go.jp/content/20240325-mxt_igaku-000034666_1.pdf
文科省:指導的な立場を担う看護師に求められる研修の全体像(案)https://www.mext.go.jp/content/20220527-mxt_tokubetu01-000023012_09.pdf

文科省:学校における医療的ケアの今後の対応について👉https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/material/1414596.htm

名古屋市立大学看護学部において名古屋市とともに取り組む

採択された名古屋市立大学の報道発表は以下のとおりです。

私はこの事業には医療法人財団はるたか会職員の立場で外部メンバーとして参加をさせていただきます。

具体的なお仕事はこれからですが、名古屋市の保育所・幼稚園・小学校・中学校・高等学校そして特別支援学校で働いている看護師さんが受講対象となる研修の企画などに関わらせていただく予定です。

また「指導的立場等の看護師人材育成」という部分では「アドバンストプログラム」という企画で「組織的課題に取り組むテーマ」を設定したグループワークなども計画されています。

まだ今はスタート地点に立ったというだけですが、名古屋市立大学での取り組みを今後の全国展開の可能性も含めて検証をする事で、将来はこの「アドバンストプログラム」の受講が「指導的立場の看護師」としての能力を持っている看護師である事を示す「称号」としてスタンダードなものになって欲しいな…と未来の姿まで期待しています。

まずは、これから研修の内容を大学の先生方としっかりと検討していきたいです。

まとめ

各地の自治体では学校で働く看護師の人材育成という観点で様々な研修が実施されています。

内容も年々工夫されてきていて医学的な知識や看護技術に関する事だけでなく、学校教育や特別支援教育に関する事や、あるいは多職種連携をイメージしたグループワークなどを企画する自治体もあります。

文科省が示す「指導的立場となる看護師」の役割を担っている看護師さんは全国に既に沢山おられると思います。

私が出会った看護師さんの中にも学校長や教育委員会担当課長より「指導的立場」の業務を担う事が命じられている方もいます。

しかし一方で「まとめ役」とか「窓口担当」「調整係」というような表現で色々な調整をしている看護師さんもいて、中には自分が上司から命じられたのかどうかが曖昧?という感覚の方もいます。

学校における医療的ケアの実施体制は地域によって違いがあり、看護師の勤務体制も色々なパターンがありますが、今後もし「指導的立場となる看護師」に必要なスキルをつけるための研修が確立していけば「エンパワメントプログラム」という名前にあるように、各地の学校で働く看護師の中にはスキルアップを目指したい!という方も出てくるのではないかな…と思います。

私は、あらためて「学校での看護の専門性」を整理する意味でも今回の名古屋市立大学での事業に参加させていただける事は貴重な機会だと思っています。

文科省:名古屋市立大学申請書👉https://www.mext.go.jp/content/20240705_mxt_igaku-000036894_01.pdf

名古屋市立大学大学院看護学研究科・看護学部👉https://www.nagoya-cu.ac.jp/nurse/

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