大阪府ナースセンターの復職応援セミナーへの参加も今回で3回目です。学校・保育所・幼稚園看護師コースに参加してくださる人数は、回を追う毎に増えていてビックリしました。今回も私からは「学校で働く看護師の役割」を中心に説明をさせていただいた後に、参加者の皆さんからは、就職活動をするにあたって、具体的な質問や不安を聞かせていただき、説明をしながら、意見交換をさせていただきました。
学校の看護師の仕事の事はちょっと知っているんですが…
前の2回の研修会とは異なり、今回は、既に学校の看護師の仕事について知っている方が何名か参加しておられました。知り合いや友だちの看護師が学校で働いている、あるいは働いていた、という方もいました。また、ご自身が以前に学校で働いていたが、現在は退職し、再度学校に就職しようかどうしようか?考え中、と言う方もいました。
既に情報を持っておられる方々は、具体的な質問をしてくださいました。「学校の中では誰と相談していけばいいのでしょうか?」「医療機器に関する研修は誰に依頼すれば実施してもらえるでしょうか?」「小児科での勤務経験がないので保護者さんの対応がちょっと不安…」などなどです。ひとつひとつ、具体的な事例を出しながら説明をさせていただきました。
学校での勤務経験がある方は、「子ども達が担任の指導によって成長していく姿に関わる事ができたのは、とても楽しかったし、医療的ケア児と同じクラスの子ども達も看護師に声をかけてきてくれて、嬉しかった」とおっしゃっていました。ご経験の中では、学校の先生方に看護師としての考えを伝える事にはかなりエネルギーが必要だったという感想も聞かせてくださいました。私も全くその通りだと思います。看護師が「医学用語」を沢山使って、学校の先生方に自分の考えを主張しても、先生方の立場で考えてみれば、きっと意図が分かりづらい場合もあるだろうと思います。「分かって欲しい」「理解して欲しい」のであれば、学校の先生方が理解しやすい、一般的な言葉に変換するというコツは、学校で働く上では必要ですよね、というお話もさせていただきました。
具体的な採用条件も知りたいし…
大阪府ナースセンターでは府内を地域毎に分けて「看護職のための就職相談会」を開催しておられます。今回の復職応援セミナーの直後にも、大阪府堺エリアでの開催が予定されているとの事でした。学校での看護師の仕事に興味がある方は、この就職相談会に来場していただければ、大阪府立の支援学校の採用に関する情報を担当者から直接詳しく教えてもらえるそうです。
更に一歩を踏み出したい方に対して、こういった就職相談会への参加も紹介しておられました。
まとめ
今回のセミナーでは、学校でもう一度働いてみたい、と思ってこのコースに参加してくださった方にお目にかかれた事がとても嬉しかったです。また、知り合いから聞く話だけでは、学校での看護師の仕事についてはあまりいい印象を受けなかったけれど、今回のセミナーを通して、もう少し詳しく聞いてみようかな、という気持ちになった、という方もおられましたので、私の説明も少しは役に立ったかなと、ちょっとホッとしました。
学校での仕事に興味や関心を持ってくださる看護職の方は増えてきていると思います。しかし、どんな仕事なのか?聞きたくても知っている人は近くにいないし…ネット上にもあまり良い事は書いていないし…などなど、次の一歩が踏み出しにくいな~と思っておられる方は、お住いの都道府県の看護協会ナースセンターに問い合わせをしてみると具体的な採用情報が得られると思います。
大阪府ナースセンター「看護職のための就職相談会」👉http://nc.osaka-kangokyokai.or.jp/CMS/00332.html