つながるかい第1回ビデオミーティングを開催しました

 つながるかいを立ち上げてから初のビデオミーティングを開催しました。つながるかいメンバーは日常はチャットで交流していますが、月に1回オンラインでライブミーティングもします。当日参加できなくてもメンバーであればアーカイブ視聴もできますので、皆さん生活とのバランスを考えて無理のない範囲で交流しています。

記念すべき第1回つながるかいビデオミーティングは9名の参加でした。チャットではニックネームを使い、地域名も伏せたままの交流で、ライブミーティングでもニックネームで呼びます。

通信環境さえあれば、どこにいても参加ができるし、オンライン会議というものに、皆さん慣れてきたな~という印象です。

 初回なので、まずは簡単な自己紹介をかねて、子ども達との関わりの中で感動したことや、子どもに教えられたことなど、印象に残っている子ども達を思い浮かべていただきながら、話を始めました。

目次

みなさんのエピソードに感動しました

 教員の指導によって子ども達が変化し成長している姿に「これは医療ではできないことだな~」と教育の力に驚き、感動しているという話がありました。

加えて、小学校で勤務する看護師からは、担当する医療的ケアを必要とする子ども自身の成長だけでなく、その子の周りにいる子ども達の変化にも感心する、というお話もありました。

もしかすると、新しい環境や新しい方法に慣れる事に時間がかかるのは大人だけで、子ども達のほうが冷静に状況を見極め、環境に適応する事ができるのかも知れないです。

子ども達のために看護師としての役割を果たす意識で働いているけれど、毎年卒業式の時には自分が子ども達からもらっているものの方が多いことに気づかされています、というメンバーさんのお話には、聞いている私も感動しました。

皆さんのところではどうしてます?

 つながるかいは「他の学校ではどうしてるんだろう?」「知りたい!」という思いのある看護師が参加しています。日常のチャットでは色々な内容の情報交換をしていますが、今回のビデオミーティングでは、今、まさにシーズン中の「宿泊行事」や「校外学習」の話も出ました。

 全国的に学校で働く看護師は「非常勤職員」や「臨時職員」という雇用形態の職員が多いこともあり、1日の勤務時間については教員と全く同じルールでの運用は難しい場合もあります。校外の活動への同行については、今後も、継続が可能かどうかも含めて熟考すると、慎重な判断が必要だということは皆さんのお話からも推測できました。

自分の周りに起きている事だけでは「なぜそうなるのか?」理由がわからなかった事も、他のメンバーの話や経験を聞くことで「そういう事なのか~」と、新しい視点で自分の目の前の課題を捉え直す事ができると感じました。

看護師ひとりひとりの働く環境はそれぞれに異なっている

 全国の学校で働く看護師の雇用形態や業務内容はそれぞれに異なります。つながるかいのメンバーもそれぞれに異なっていて、今回のミーティングに参加した皆さんも、一人として同じ環境の方がいない、という事がミーティングで話す中でわかりました。

疑問に思う事を解決したくてメンバーの皆さんに投げかけても、そのまますぐに使える答えを返す事ができる人は、つながるかいの中には私も含めて誰もいません。それだけ、ひとりひとりの働く環境は異なっています。

つながるかいへの入会を希望してくださる方には、この点について事前に私から説明をさせていただき、ご納得いただいた方が入ってくださっています。

相談したい時にパッと頭に浮かぶ学校の先生は誰ですか?

 皆さん様々な環境での勤務ではありますが、今回のビデオミーティングでは、皆さんに共通する内容について、私から質問を投げかけてみました。それは「もし、困った事や、判断に迷う事があった時に、まずパッと頭に浮かぶ学校の先生はいますか?それは誰ですか?」です。

学校で看護師が勤務しているという事は、必ず「学校の先生」と一緒に働いている状況です。看護師が「一人勤務」の学校も「複数勤務」の学校も、看護師は何らかの形で学校の先生とは接点があります。看護師と先生方とのパイプが、学校で看護師が働く上では重要な観点だと私は考えています。

皆さんからは、色々なお話が出てきました。

「養護教諭」「学級担任」「主任あるいは主事の先生」「医ケア担当の先生」「教頭先生」などなど

相談したい内容によって、相談する相手を変える、というワザを習得しておられる方もいますし、窓口をひとりにするように、予め説明があった、という方もいました。

 看護師の雇用形態にもよりますが、看護師は自分が働く学校組織での「立ち位置」や「決済ルート?」について、明確に説明を受けていない場合もあります。看護師によっては、組織の中のどこの部分に自分がいて、そして、どこの、どの人に、どのボールを投げれば、キャッチしてもらえるのか?「それがわからない」という事は良くあることです。

更に先生方の人事異動に伴い、昨年度と今年度では様子が変わってしまう、という事もあるある話です。

「学校だけが独特」という訳ではないかも?

 人事異動によって、以前通用していたルールが、すっかり変わってしまう、という事は、別に学校だけに限らず、どの組織でも起こりうる現象ではないでしょうか?そういったこともミーティングで話しました。

また、組織上の決済ルートはわかっているが、内容によって相談する相手を使い分ける?という事も社会人としてはあるあるだと思います。

 私は「医療現場」と「教育現場」の違いのひとつに「決済にかける時間の長さ(短さ)が違う」という事があると思っています。医療現場では判断するのに時間をかけている訳にはいかない事がほとんどですが、教育現場では「すぐに判断を下さない」という判断をする場合もある、と思います。そういった現場の違いを看護師自身が理解することは大事です。判断するために使う「ものさし」も違うし、子どもがそこで過ごす「目的」も、医療現場と教育現場では異なるので、その違いを看護師が落ち着いて整理することができれば「学校だけが独特な環境ではない」と捉えることができると思います。

まとめ

 つながるかいは文字通り「つながりましょう!」という思いを込めて名前を付けました。まだ立ち上げて1ヶ月ですが、今回のビデオライブミーティングでは、各地に自分と同じような体験や思いを感じて働いている看護師がいる事がお互いに伝わったと思います。物理的な距離は遠くても、メンバー同士が何となくつながっている感覚になってくださっていれば私は嬉しいです。初のビデオミーティングが終わって、まずは「言い出しっぺ」の私がホッとしました。参加してくださったメンバーの皆さまありがとうございました。

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