12月の学校は学期末に向かって締めくくりの時期となっていると思います。
今月の つながるかい ビデオミーティングでは、2学期の終わりに向かって業務上の課題の整理や、3学期への見通しの事など、2学期末ならではの内容を会員同士でシェアしました。
2学期はどうでしたか?
今月のビデオミーティングではライブ参加の会員さんの勤務場所が小学校や特別支援学校、自治体教育委員会などそれぞれに異なっていたので、違いや共通する事など様々な側面で意見交換ができました。
日々の業務の中で何でこうなるの?とか、このままでいいのかな?他ではどうしているのかな?とモヤっとしていた部分があったけれど、担任が看護師と意見交換をする時間を作ってくれた事で、少し整理できたように思う、というお話もありました。
医療的ケア児が長期入院をした事で学校も長期欠席になり、学校での看護師業務が減ってしまい医療的ケア以外の業務について校内で話し合いながら模索した、というお話もありました。
そこから医療的ケアの実施以外にどんな業務をしていますか?という情報交換ができました。
看護師の業務内容については自治体によって異なります。
採用条件として看護師の業務内容の中に医療的ケアの実施以外の業務が入っている自治体もあるし、入っていない自治体もあります。
医療的ケアの実施以外の業務については、保健室業務の補助という感じで養護教諭のサポートをしているというお話もありました。
医療的ケアの実施であれば看護師として「やる事」は明確なので、1日の中で段取り良く業務を組み立てる事ができますが、医療的ケア児が欠席した日については当然予定していた医療的ケアの実施業務も減ります。
校内の様々な教員に声をかけて一日の流れを組み立て直すので、これはこれで気を遣う、というお話も聞かせてくださいました。
あらためて学校での「看護」って何だろう?
学校で看護師が担当する業務については学校や自治体が異なると内容も異なるし、医療的ケア児の出席状況によっても異なります。
学校で看護師はいわゆる医療的ケアを実施する以外にも様々な仕事を担当している訳ですが、看護師として「どんな看護を提供しているのか?」と問われた時に「これです」と説明できるだろうか?という内容で意見交換をしてみました。
実践している看護を証明するには「看護記録」が重要になります。
今回のビデオミーティングでは日本看護協会の「看護記録の指針」を参考にしてみました。
看護師は学校で様々な業務を行う中で、何を「看護記録」として残すのか?
何を記録するのか?どこまで記録するのか?
そして学校ではどの部分が「看護」なのか?
看護師が行うなら何でも「看護」と言っていいのか?
学校での「看護」について つながるかい の皆さんとの意見交換であらためて考える機会となりました。
まとめ
今回のビデオミーティングの中では他の教員がやっている作業を手伝ったり、医療的ケア児以外の子どもへの支援をする場合もあるなど、学校という職場の中で他の職員との関係性も意識しながら臨機応変に仕事をしているという話もありました。
様々な自治体でも同様の看護師はおられると思います。
学校の中で看護師として期待される役割を果たすためには、教員や養護教諭と一緒に仕事をしているという感覚を持った上で、看護師としての専門性や看護師が提供する「看護」について、看護師自身が言葉で説明できる事が鍵になるように感じました。
つながるかい の会員さんはアーカイブ動画も視聴してくださっています。
この話題については私は大事な事だと思っていますので、今後も意見交換をしていきたいと感じました。