福岡県医療的ケア児支援センター主催「Slope~こどもの育ちと学びを支える看護師の会~」の研修会に講師として参加をさせていただきました。
今回は兼業で所属している医療法人財団はるたか会の職員として担当させていただきました。
九州北部の大雨があった直後だったので、参加を申し込んでくださった方々が被害に合われていないだろうか…気になりながら研修会場の福岡県庁に向かいましたが、申し込んでくださったほとんどの方が会場やオンラインで参加をしてくださったので、私も張り切ってを皆さんに説明をさせていただきました。
福岡県内の保育所や学校で働く看護師の会「Slope」
今回の看護師研修は福岡県医療的ケア児支援センターが主催です。
【医療的ケア児等支援センター】は「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」(医療的ケア児支援法)の施行により各都道府県での設置が進んでいて、ネットで検索すると全国各地のセンターの情報を確認する事ができます。
【厚労省】医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律の施行に係る医療的ケア児支援センター等の業務等について👉https://www.mhlw.go.jp/content/000928614.pdf
福岡県医療的ケア児支援センターが「Slope」という保育所や学校で働く看護師の会を立ち上げてくださいました。
Slopeは福岡県内の「学校や保育所等で働く看護師の意見交換や相互交流の場」という事で「こどもの育ちと学びを支える看護師」の皆さんのスキルやモチベーションが向上する事を目指して立ち上げられました。
Slopeの活動には私で出来る事は沢山協力させていただきたいと思っているので、今回の研修には欲張って内容を詰め込んで準備しました。
保育士や教員と看護師の「連携」について考える
研修の後半はグループワークを企画しました。
会場参加の方だけでなく、オンライン参加の方にもオンライン上でグループに分かれて意見交換をしていただきました。
私はこの研修を担当させていただくにあたって、皆さまにひとつでも明日からのお仕事のヒントになる事を持ち帰っていただきたいという目標を持って準備しましたので、グループワークを通してお互いに上手くいった経験や、工夫をした事あるいは難しいなと思う事などを地元の看護師同士で情報交換をしていただきたいと考えました。
そして、事前にいただいたご質問には「教員や保育士との連携や協働」についての課題や悩みが多かったので、グループワークのトークテーマを「皆さんの職場では教員(保育士)と看護師は情報共有ができていますか?具体的にどんな工夫ができそうか意見交換してみましょう!」としました。
会場の皆さんは開始直後から活発に発言しておられました。
オンラインのグループセッションはどうしても「聞こえてますか~」「聞こえてますよ~」というやり取りから始まるので、皆さんの会話が活発になってくるのに少々時間がかかっていましたが、これはやむを得ない事だと思います。
しかし、最後の発表のところでは、会場参加のグループもオンライン参加のグループもそれぞれに「連携、協働」について工夫している事や、課題に感じている事を詳しく報告してくださったので、しっかり情報交換ができたのではないかな~と思います。
まとめ
「多職種連携」は言葉で言うのは簡単ですが、実際学校や保育所の中での「多職種連携」には沢山の工夫が必要です。
今回の皆さんのご意見にも、そもそも担任の先生方との情報交換をする時間がない💦という声もありました。
教員(保育士)と看護師がお互いの専門性を知る事と、双方からちょっとずつ歩み寄ったり、折り合いをつけたりするという皆さんの工夫やアイデアが今回の研修を通してそれぞれの職場に持ち帰っていただく「ヒント」になっていたらいいなと思います。
福岡県医療的ケア児支援センター👉https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/ikeaji-sc.html