明けましておめでとうございます🎍
旧年中は大変お世話になりました🌅
2025年が始まりました‼
あっという間に子ども達の新学期が始まるので、学校で働く看護師の皆さんのお仕事ももうすぐ再開です。
Nurse Fightでは昨年末に「つながるかい」会員限定のオンライン研修会「Nurse@school研究会」を開催しました。
ゲストに名古屋市立大学大学院看護学研究科の大橋麗子先生をお招きし会員さんとオブザーバーの先生方と共に意見交換をする事ができました💕
テーマは「指導的立場となる看護師の人材育成について」
2024年10月20日のNurse Fightのブログでも紹介しましたが、私は医療法人財団はるたか会職員の立場で名古屋市立大学の事業に外部メンバーのひとりとして参加をさせていただいています。
この事業について是非 つながるかい の皆さんにも知っていただきたいと思い、事業をメインで担当している名古屋市立大学大学院看護学研究科の大橋麗子先生をゲストとしてお招きしました。
大橋先生からは、学校や保育所幼稚園で働く看護師の人材育成プログラムとして「ベーシック」や「アドバンスト」など段階別の研修を計画している事や、目指す看護師像と未来を見据えた看護師チームの形成といった事業の方向性について聞かせていただく事ができました。
会員の皆さんの職場はそれぞれに異なっていますし働く環境もそれぞれに違うので、すぐに研修への参加がかなうというものではありませんが、学校や保育所幼稚園で働く看護師の人材育成を大学が研究的な視点で検討する事業である事や、リーダーシップが発揮できる看護師の養成としてアドバンストプログラムといった段階的なプログラムの計画がある事など大変興味深いお話しが聞けたと思います。
リーダーシップを発揮する指導的立場の看護師の養成として系統的に学べるようなプログラムが出来る事に私も大変期待していますし、参加後(アーカイブ動画視聴後)の会員さんの感想からも事業に期待する思いがしっかりと伝わってきました。
学校で働く看護師の現在地とこれから向かうその先
今回の名古屋市立大学がこの事業に取り組んでくださるという事は、学校や保育所幼稚園で働く看護師を大学の先生方が外から見てくれる、という事になります。
私は「同じ看護職として外から見る」という事に意義があると思っています。
もちろん今までの経緯や背景なども丁寧に把握していただいた上で、現在の看護師の業務内容や雇用形態、教員との連携状況や校内での立ち位置、そして研修内容などを把握する事で、学校や保育所幼稚園で働いている看護師の「現在地」が可視化されるのではないかなと私は思っています。
看護師はどういった経緯で学校で働くようになったのか…今までの経過の中でどんな課題があって、どのようにその課題に向き合ってきたのか…地域毎に異なる背景とはどういった事か…などなど、時間の経過が長くなっている学校であれば、おそらく組織の中にいる看護師だけでは自分達の状態を客観的に捉える事が難しくなっている場合もあると思います。
これを外から同じ看護職として人材育成の観点から大学の先生が関わってくださる事で、何があって今の「現在地」に至ったのか?そして学校や保育所幼稚園で働く看護師は「これからどこに向かうべきなのか…」といった未来の方向性についても、見えてくるような気がしています。
会員さんの感想からも「自分は組織(学校や教育委員会)から何を期待されているのか…」「どこに目標を置いて仕事に向き合えばいいのか…」という複雑な気持ちも伺えましたが、今回大橋先生のお話しを聞けた事で、今まで自分なりに模索しながら歩いてきた道を振り返り、たどり着いた今の「現在地」を少し客観的に捉える事ができた、というような感想もいただいたので、年末にこのテーマで意見交換ができた事は良かったかな…と思っています。
まとめ
大橋先生のお話しの中には「看護師としてのキャリア」をどのように考えるか…という言葉もありました。
とても大事な事です。
現状多くの自治体では学校の医療的ケアに関わる看護師については、いわゆる「正職員」としての採用枠での募集はほとんど無いと思います。
特にチーム内でリーダーシップを発揮する「指導的立場となる看護師」の人材育成を検討する過程では、その看護師の雇用形態の話や職位の話、決裁権がどこまであるのか、あるいは全くないのか、といった話は、どうしても出てくると思います。
チーム内でリーダーシップが発揮できる能力の高い人材を育成した後「この看護師を組織のどこに位置付けるか」という話は避けてと通れないと私は思うのですが、しかし、これは「自治体の体制」に関するの話なので、今回の研究事業では直接的には踏み込めないゾーンです。
要するに、これこそが学校の看護師の現実であって「現在地」です。
看護師としてこれから向かうその先はどこなのか?自分達の未来はどうあるべきか…学校や保育所幼稚園で働く看護師自身もしっかりと考え、きちんと自分の言葉にしていく事が大事だ私自身あらためて感じました。
会員さんからの感想を読みながら、今年の私は「学校(保育所幼稚園)の看護師がこれから向かうその先はどこなのか…」をテーマにしないといけないな…と感じています。
本年も引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
2024年10月20日Nurse Fightブログ「名古屋市立大学の事業に外部メンバーのひとりとして参加をさせていただくことになりました」👉https://nurse-fight.com/nurse-nagoya2024/
名古屋市立大学「文科省:ポストコロナ時代の医療人材養成拠点形成事業(社会的な要請に対応できる看護師の養成)」👉https://www.nagoya-cu.ac.jp/media/20241016100001.pdf