私は昨年の7月から12月までの6ヶ月間「産学連携教育イノベーター育成プログラム」の「インストラクショナルデザイン指導力育成コース」というものを受講しました。これは、主には大学の「実務家教員」を目指す人が参加する社会人向けの研修なのですが、私は「インストラクショナルデザイン」を勉強してみたくて、このコースを選びました。実際の課題はレポート作成の連続で、私にとってはかなり大変なプログラムでしたが、なんとか期間内に履修証明をいただく事ができました。
このコースは社会人が参加しやすいように殆どの授業がオンライン実施なのですが、コロナ禍でなければ一部対面授業もあるはずでした。しかし、私達の学年は全ての授業がオンラインになってしまったので、先生にも受講生仲間にも一度も実際に会わないまま、修了してしまいました。
今回は、今年度と昨年度の受講生の新旧交流会が東京駅近くの会場で集合形式で開催されたので、お世話になった先生方や、一緒に勉強した方々にご挨拶がしたくて、東京まで行ってきました。
画面越しに話していた方にやっと会えました
とても広い会場でしたが、すぐに一緒に勉強していた方々に会う事ができました。いざ実際に会うとなると、ちょっと恥ずかしい感じもありましたが、でも「やっと会えた~」と嬉しかったし、私のFacebookも読んで下さっていた方には、以前から何度も会っていたような不思議な親近感を(私の方が勝手にですが)感じました。
会場の中は、女性よりは男性の方がかなり多く、全国各地から参加しておられるようでした。今年度の受講生はこの日が授業開始日という事で、オリエンテーションがあったようです。
その後に、私達昨年度の受講生が合流して新旧交流会となりました。今年度の受講生からは、要領よく課題を出すにはどうすれば?というような質問がありました。私自身要領よく出来なかったので私は答えられませんでしたが、別の方がスマートに答えて下さったので助かりました…💦
しかし、仕事をしながら学ぼうとする方がこんなにもいるのだとあらためてビックリしました。
お世話になった先生への近況報告
画面越しではありましたが、丁寧にご指導くださった先生にも、実際にお目にかかってご挨拶をさせていただく事ができました。PCの画面では先生の表情がどんな感じなのか良くわからず、質問がしづらかったのですが、実際にお目にかかると穏やかな感じで、話しやすい雰囲気の先生方なので、もっと早くにお目にかかっておきたかったな、とあらためて思いました。(画面越しに表情まで伝えるには、自分がカメラに近づいたり、ジェスチャーを付けたり、声を出して笑うとかの工夫が必要だな、と自分自身への気づきにもなりました)
早速、私自身の近況を報告させていただきました。少しずつですが、大学の先生方と連携したお仕事をさせていただけるようになった事などをお伝えすると、大変喜んでくださいました。「障害児」や「障害児教育」「医療的ケア」などについて学ぶ機会のある大学生は、大学生全体からすると非常に少ないと思います。でも、そういった学生さんが実際の現場に出て行く前に、私が現場で長く働いて来た立場で現場の空気感を学生さんに伝える事で、より深く、自分に引き寄せて考えてもらう機会を作る事ができて、もっと調べたくなる「きっかけ作り」ができたらいいなと思いながら、仕事をしている事も報告させていただきました。
先生からからのアドバイスからの気づき
「大学は義務教育ではないので、学生はその学部を選んでいる訳ですから、あなたの前にいる学生は、あなたの専門の部分のどこかに、何か引っかかる【フック】を持っているはずです」と先生がアドバイスくださいました。「学生の【フック】は、当然あなたが考えるようなハッキリしたものではないだろうから、あなたも努力して様々な角度でその学生の【フック】を見つけて、上手ーく引っ張り上げてあげる事が大事です。色々工夫をしてみてください。」と先生は今の私にアドバイスをくださいました。
なるほど~!学生さんの【フック】が見つけられるよう、私も視野を広げ、視点を変える工夫も必要だと気づきました。自分の価値観で、自分が見ているところだけを見ていては、学生さんの【フック】を見落としてしまうかも、という事だと思います。この助言がいただけたので、先生に会いに行って本当に良かったです。先生、ありがとうございました!
産学連携教育イノベーター育成プログラムホームページ👉https://jitsumuka.jp/innovator/
まとめ
ありがたい事に、秋以降には、学校の看護師の存在について学生さんに紹介をしたり、学生さんと意見交換をするお仕事を、いくつかの大学の先生からNurse Fightにご依頼いただいています。今回、私が参加した交流会で先生から直接いただいたアドバイスは、私のお仕事に直結する、とてもありがたいアドバイスです。これから私の前に来てくださる学生さんは、どんな【フック】を持っているのか?私の経験だけでは発見できないような、素晴らしい発想に繋がる【フック】を持っているかも知れません。それを見逃さず、上手ーく引っ張り上げられるよう、私にお仕事をご依頼くださった大学の先生に助けていただきながら、これから社会に出ていく大学生を、社会人の先輩として応援したいと思っています。
そして、若い方々の発想で、医療的ケア児の学校の教育環境や、学校で働く看護師の専門性などが進化し、多様な価値観の中でドンドンと発展していって欲しいと思います。