つながるかいビデオミーティングは月イチで開催しています。
会員さん(看護職)と一緒に学校や教育委員会でのお仕事のあれこれについて会話をするオンラインミーティングです。
会員さんは全員ニックネームでの参加で、勤務している自治体名もクローズにしていただいています。
今月は職場で同僚や上司に伝えたい事があるのに「伝わらないわ~💦」「なぜ伝わらないの💦」「どうすれば伝わるの💦」をテーマにお互いの体験を話し合ってみました。
職場でちっとも話が通じない💦
職場の同僚や上司に何度も説明しているのに、なぜか相手には伝わらない💦なんで話が通じないの!?と感じる体験は、学校で働く看護師の間では「あるある体験」ではないでしょうか…
これは、つながるかいの会員さんとの会話でも繰り返し出てきますし、Nurse Fightの無料LINE相談の方でも割と頻回に登場する相談内容です。
私が自治体の職場研修で会場に伺った際にも、職場の同僚や上司に「自分は何度も説明しているのにわかってもらえない💦」「ちっとも話が通じないわ~と感じる」というお悩みを看護師さんが語ってくださる事があります。
これは、当然と言えば当然ですが、「学校」という職場は看護師にとって専門が異なる職場である事が理由の一つだと考えます。
「わかってもらえない💦」と感じる相手が「教員」の場合は「教員と看護師ではそもそも専門性が違うから仕方がないわ~💦」「どうせ無理でしょ💦」で諦めてしまっている方も中にはおられます。
そして「通じない」相手は同業者である看護師の場合も結構あります。
この場合は「同じ看護師だから通じると思っていたのに、ちっとも通じないわ~」となっているのですが、こちらも「もう諦めてしまった…」「どうせ無理でしょ💦」という方もいます。
諦めてしまっても特に誰にも影響がないのであれば問題はないだろうと思いますが、もし、伝える事を諦めてしまう事で、子ども達の教育環境に何等かの支障が起きる可能性があるのであれば、伝えたい事(伝えるべき事)をちゃんと相手に伝える必要があります。
今回のビデオミーティングでは、会員の皆さんと「ちっとも話が通じないわ~」「伝わらないわ~」と感じている事があるなら、その伝えたい事はどんな事なのか、誰に対して通じないと感じているのか、何故、その相手には通じないのか、というように皆さんの体験をひとつひとつ分解しながら内容を整理してみました。
どうすればきちんと相手に伝わるのかな…
職場で話が「通じないわ~」と感じている内容については、職場の中の色々な状態や状況が出てきました。
担当する医療的ケア児の体調の捉え方や、緊急時対応の校内体制についての考え方、看護師の役割や業務についての捉え方の違いやズレ、などなど色々です。
職場で話が通じない!と感じる相手としては「教員」だけでなく「同僚の看護師」「養護教諭」など、こちらも内容によって色々な相手が出てきました。
なぜ話が通じないのか?通じない理由についても細かく話し合ってみました。
今までも方法を変えて何度も伝えようと努力をしてきたけれど「結局通じないまま」か、あるいは繰り返しアタックした事で「かえって通じなくなってきているかも💦」という話もありました。
大事なのは「どうすれば伝わるのか」です。
なので、ここを皆さんと一緒に更に分解して考えてみました。
伝えるべき事がきちんと相手に伝わると「誰にどんなメリットがあるのか」「そもそも相手はどんな考えなのか」「伝わるために更に何か工夫できる事はあるか」など、ひとつひとつ区切りながら言葉にしてみました。
「伝わらない💦」「通じない💦」内容をあらためて言葉にして整理する、というのは案外難しいな…とおそらく会員の皆さんも感じたと思いますし、私も「伝わりやすい言葉を探して話す」というのはエネルギーが必要だと感じました。
会員さんそれぞれが自分の頭の中でごちゃっとしている事柄を「えーっと」「どう言えばいいかな…」とピタッと当てはまる言葉を探しながら話してくださいました。
日頃から職場で「伝わない💦」「通じない💦」と感じている事を、今回あらためて丁寧に言語化してみたことで、会員の皆さんは、ちっとも通じない理由や伝わるための工夫が具体的な言葉としてぼんやり浮き上がってきたのではないかな…と私は皆さんの発言を聞きながら感じました。
まとめ
「どうすれば伝わるか?」については私は「聴く」がヒントになると思っています。
職場の同僚や上司に何かを伝えたい時には、まずは「自分の考えを自分自身で聴いて」言語化し、次に「相手の考えを聴いて」言語化するという作業をしていると思います。
この事は、以前にNurse Fightのブログ「夏休みの職場研修のまとめ」でも取り上げました。
どうすれば伝わるか?を考える時には、まずは自分が伝えたい事が相手に伝わるような言葉に言語化できているか?を自分自身で掘り下げる作業が次のステップへのヒントに繋がるのではないかな…と思います。
更に今回のビデオミーティングの中で会員さんのほうから「どうすれば伝わるか?」については職場の「心理的安全性(※)」も大事だと思うよ…というお話しもありました。
自分の職場は「心理的安全性」がある職場かな??と会員さんそれぞれがあらためて考えたと思います。
大事な事がきちんと相手に伝わる職場であるためには「心理的安全性」がある職場である事が大事ですね💕という発言も出てきました。
つながるかいビデオミーティングの様子は毎回アーカイブ動画として会員さんがいつでも視聴できるコンテンツにしているので、会員さんとはこれからも継続的に「なぜ伝わらないの💦」「どうすれば伝わるの💦」をテーマに意見交換をしていきたいと思います。
※心理的安全性👉アイデアや質問、懸念、疑問、間違いを発言しても、罰せられたり、恥をかかされたりすることはないという心理的概念(2025.9.21閲覧のウィキペディアより)
Nurse Fightブログ2025年8月31日【夏休みに参加した職場研修を通して「まとめ」】👉https://nurse-fight.com/nurse-natumatome2025/