夏休みに参加した職場研修を通して「まとめ」

あっという間に8月が終わりました。

もう既に新学期が始まっている学校もあると思いますが、いよいよ本格的に各地で新学期が始まります。

私は今年の夏はいくつかの自治体の職場研修に関わらせていただきました。

今回は、その「まとめ」をしたいと思います。

目次

各地の職場研修は進化している!

夏休み期間は自治体が主催する医療的ケアに関する職場研修が各地で開催されています。

子ども達は夏休みですが、学校で働く大人達は集中的に勉強をします。

私は今年の夏は11か所の自治体の職場研修に関わらせていただく事ができました。

研修の実施方法や参加対象者には違いがありますが、いずれも「職場研修」として自治体教育委員会の主催で開催されていました。

大まかな「研修の目的」は概ね共通していて「医療的ケア児の学校教育に関わる職員が必要な知識やスキルを獲得する」という感じでしたが、更に具体的な研修のねらいや方向性は自治体毎にそれぞれに設定されていました。

私はどこの自治体についても研修担当者様と準備の段階から一緒に検討させていただいています。

過去の研修が現場の業務にどのように役に立っているか…担当者として職員にどのようなスキルや知識を獲得して欲しいと考えているか…などを、話し合いながら研修当日の内容や流れを一緒に組み立てるようにしています。

それぞれの担当者様と話す中で、どこの自治体も職場研修の内容や実施方法はだんだんと進化してきている🙌と感じます。

今回私が担当させていただいた自治体は学校での医療的ケアについては長い経過と歴史がある自治体ばかりですが、今までの流れを踏まえ教員や看護師の経験年数にも配慮しながら職員のニーズに合わせて内容やテーマ設定のバリエーションが増えてきている印象です。

私が担当する時間だけでなく年間通して様々な内容の研修が計画され、更には各学校毎に実施される研修も含めて看護師が受講できる職場研修は増えていると実感します。

結局、大人同士のコミュニケーション…

私にご依頼いただく研修テーマの殆どは「教員と看護師の連携協働について」です。

学校での医療的ケアについて長い歴史がある自治体であってもこのテーマについては「難しい💦」という感覚があるんだな…🤔と担当者様と打ち合わせする中で私は実感しています。

今年の夏の研修においては、それぞれの自治体の状況に合わせて「どうすれば上手く連携協働できるのか…」を参加者自身が考えてみるという方向でそれぞれの担当者様と検討しました。

参加対象者が看護師のみの場合と教員と看護師混合の場合、あるいは養護教諭も加わる場合など自治体によって色々なパターンがありました。

それぞれの自治体で皆さんが出してくださった意見については、もちろん設定の違いによって自治体毎に違いはありましたが「コミュニケーション」という言葉は共通して出てきました。

この夏担当した自治体では共通して「教員と看護師のコミュニケーションが大事だね…」が皆さんから出てたのです。

「コミュニケーションが大事」なのは元々皆さんわかっているはずだけど、あたらめて「大事だね…」となったのには色々理由があるようです。

コミュニケーションのための「時間がない」「手段がない」「方法がわからない」もありましたが、中には「何についてコミュニケーションするのかわからなかった」「とりあえずコミュニケーションは意識していたつもりだけど不十分だった」という感じの意見もありました。

「教員と看護師の連携協働なんて不要です!」という人は多分いないと思うのですが、でも実際は「連携協働できているかと言われるとビミョーだね💦」「人によるかな…」「できていた時もあるんだけどね…」という感じでしょうか…

結局は大人同士のコミュニケーションだな💦と私は皆さんのご意見を聞かせていただき感じています。

教員と看護師の間だけでなく、看護師と看護師、教員と教員、という組み合わせでもコミュニケーションエラーが発生しているのではないでしょうか…

学校での医療的ケアにおいてはまずは子どもの「教育目標を共有する」事が大人同士のコミュニケーションエラーを修正するヒントになるのでは?というお話しをこの夏の研修では共通してお話しをさせていただきました。

「まとめ」のまとめ

夏の研修が一通り終わってみて色々振り返ると、私はいくつか気になる事が残ります。

皆さんの学校では、教員と看護師は普通に日常会話もしているし、和気あいあいとした職場の雰囲気だけど「話す時間がない💦」という感覚のようです。

つまり「教育目標」や「提供する看護」について深堀りしたやり取りまではできていない💦という事かな…と想像します。

深掘りしたやり取りはしていなくても、日常的な業務には影響はない…

しかし教員と看護師が「コミュニケーション」が取れているか…というとビミョー💦

という「教員と看護師の間の独特な距離」がこの夏の研修を通して私の頭の中にあぶり出されてきたような感覚です。

看護師と教員はお互いに専門性が違う事が「距離」を感じる大きな理由ですが、これははじめからわかっている事なので、その上で互いの専門性の違いを双方から乗り越え合って中身のある本当の「コミュニケーション」をするにはお互いに工夫が必要だと思います。

これは片方だけに「こっちに乗り越えて来い!」ではなくて、お互いに乗り越え合う必要があるように思います🤔

私は「看護師と教員」も「看護師と看護師」も、どっちのパターンもまずは「相手の話をちゃんと聴く」が最初にとりかかる事だろうな~とこの夏の研修を振り返って考えています。

自分の思いや考えを相手にわかりやすい言葉で伝える事はもちろん大事ですが、その前に自分は相手の話をちゃんと聴いているのか?が私は自分自身の反省も含めて、この夏の研修のまとめとして頭に残りました。

ここをNurse Fightの つながるかい の皆さんと、そして今後研修で伺う自治体の皆さんとも共有してみたい💕と夏の研修のまとめとして今は考えています。

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