昨日は兵庫県立大学明石看護キャンパスで開催された「いちばんぼし★きぼうカフェ」という地域在宅小児ケアに携わる多職種連携の会に参加をさせていただきました。
日中は気温も上がって非常に暑かったにも関わらず、土曜日の午後に30名ほどの方が大学まで来てくださいました。
私からは主には兵庫県教育委員会が作成している「兵庫県医療的ケア実施体制ガイドライン」の内容に沿う形で「学校で働く看護師の役割」について説明をさせていただきました。
兵庫県医療的ケア実施体制ガイドライン
この「いちばんぼし★きぼうカフェ」は兵庫県立大学看護学部 地域ケア開発研究所 地域・在宅小児ケア推進プロジェクトの方々(大学の先生)が企画をされている「こどもケアに携わる専門職の交流会」です。
兵庫県内でお仕事をしておられる方が主に参加をしておられるようです。
兵庫県はかなり広いですが、兵庫県立大学明石看護キャンパスの会場まで遠方にも関わらず来ておられました。
今回私からは皆さんが働く兵庫県の体制に沿ってお話しする方がいいだろうと思い、兵庫県教育委員会がホームページで公開している「兵庫県医療的ケア実施体制ガイドライン」の内容から抜粋させていただきながら、学校で働く看護師の役割を中心に皆さんの地元の事としてお話しをさせていただきました。
兵庫県のガイドラインでは看護師の役割について項目ごとに細かく解説が書かれていて、更には「指導的な立場となる看護師」の役割についても県内で実際に「指導的な立場」として配属されている看護師の活動内容も含めて紹介されています。
今回は学校で働く看護師だけでなく学校に関連する職場で勤務している方も参加をしておられましたので、こういった兵庫県から発信される内容をあらためて確認していただく事で、それぞれの職場での役割や職務が実際にどのようになっているのか?を振り返っていただけると、役割の再確認や今後の業務のブラッシュアップにつなげられる思います。
カフェの雰囲気で意見交換
兵庫県内の学校で、あるいは学校に関連するところで働いている専門職としては兵庫県教育委員会が目指している教育いわゆる兵庫県教育委員会としてのビジョンを言葉で捉えておく事が大事だと思います。
そこで私の話のまとめとして「兵庫県特別支援教育第四次推進計画」の中に記載されている「兵庫県が目指す特別支援教育」の部分を紹介させていただきました。
「いちばんぼし★きぼうカフェ」では職場で開催される研修や講義のようなカチッとしいた感じではなくて、カフェの雰囲気でお茶とお菓子を囲んで飲んだり食べたりしながら意見交換ができるように会場の準備をしておられました。
立場や職場が異なる方々同士が、かた苦しくない雰囲気で共通のテーマで情報交換や意見交換ができる場となっているようです。
兵庫県内の学校で働く看護師さん同士がこういった機会を通して情報交換ができているのは素晴らしいと思います。
まとめ
兵庫県内の学校での医療的ケア実施体制は平成10年度にスタートしているという事が前述の「兵庫県医療的ケア実施体制ガイドライン」の「はじめに」の部分に書かれています。
平成10年度というと1998年度ですから兵庫県での学校での医療的ケアついては今年度2024年度で26年めという事になります。
様々な経験の積み重ねから導き出されたノウハウが「兵庫県医療的ケア実施体制ガイドライン」には詰まっていますし、このノウハウは他の自治体での体制整備の参考になると思います。
今回「いちばんぼし★きぼうカフェ」でお話しをさせていただいた事をきっかけに、私は兵庫県の学校での医療的ケアの歴史の長さ実感しました。
歴史が長いという事は、兵庫県内の学校で長く勤務してこられた看護師の皆さんにも学校で働く上での沢山のノウハウや知識が蓄積していると思うので、ブラッシュアップしながら看護師同士でも是非次の世代につなげていただけるといいなと感じました。
兵庫県立大学看護学部 地域ケア開発研究所👉https://careken.xsrv.jp/careken/index.html