第9回Nurse@school研究会を開催しました

今年度の締めくくりとして先日、Nurse Fightのオンライン研修会【Nurse@school研究会】を開催させていただきました。

【Nurse@school研究会】は つながるかい の会員さんに参加していただくオンライン研修会です。

私が つながるかい の運営を開始してから毎年度学校の学期末毎に開催してきました。

1学期終わりの7月末、2学期終わりの12月末、そして3学期終わりの3月末なので年間3回の定期開催です。

今回のテーマは看護師の大事な同僚である「教員のことを知ろう!」とし、教員の専門性を深掘りしてみました。

看護師の専門外の「教員免許」の事や特別支援教育に関する「教員研修」の内容などについて、ゲストから講義とオブザーバーの先生方を交えた意見交換をしました。

目次

教員を目指す大学生はどんな勉強をしてるのかな?

当たり前の事ですが学校は子ども達にとって「教育の場」です。

なので教員は子ども達に教育を行う準備をしています

医療的ケア児は教員の「授業」を受けるために学校に登校してきます。

決して看護師に医療的ケアを実施してもらう事が登校の目的ではありません。

教員は授業の準備をして子ども達の登校を待っていますので、学校で働く看護師も医療的ケア児が授業を受ける事ができるようにケアの準備をします。

なので今回は「教員は医療的ケア児に指導をする準備はできていますよね…」という私から講師の先生方への投げかけからスタートしました。

一人目の講師として岩手大学教育学部特別支援教育科の教授である柴垣先生にご講義いただきました。

大学の教員養成課程において教員免許状を取得するために必要な履修科目について、そしてその中で特別支援教育に関する科目はどういった内容でどれくらいの時間数学ぶのかという事を、とても詳しく教えていただきました。

教員免許状の取得には私が想像していた以上に沢山の履修すべき科目がある事、そして特別支援教育に関する科目は履修科目全体のほんの一部である事という事も教えてくださいました。

教員は沢山の教育に関する専門分野の科目を学んだ上で子ども達への授業の準備をしておられる事がわかりましたが、医療的ケアに関する事を大学生の段階で学ぶ機会は非常に少ないという事も教えていただきました。

学校で働く看護師としては教員と連携する際にはこの事は大事な情報だと感じました。

つながるかいでは総務省からの報告書についても共有させていただきましたhttps://www.soumu.go.jp/main_content/000933146.pdf

学校では教員はどんな研修を受けているのかな?

二人目の講師として千葉県立矢切特別支援学校の深澤教頭先生に教員研修の事を教えていただきました。

教員免許状を取得した後、学校に着任した教員が受ける指導のスキルアップ研修について説明をしてくださいました。

私は看護師が教員の専門性を知る事は、教員と看護師が上手く連携するためには大事な事だと考えているので、今回の先生方のお話はまさに教員の専門性の部分です。

深澤教頭先生の学校では教員は『自立と社会参加のために、児童生徒一人一人が持つ力や可能性を最大限に発揮して、「生きる力」を身に付け、自らの夢や目標を実現する』という学校目標に向かって子ども達を指導していて、こういった指導を行うために毎年度様々な教員研修が実施されている事を教えていただきました。

特に医療的ケアに関する教員研修については、具体的なケアの内容や実際にケアに使う物品を見たり触ったりする事で、その子についての理解が深まるそうです。

教員は「医療的ケアを実施している時のその子の様子も含めて学校生活の様子から、将来の姿をイメージし、今、児童生徒に身に付けてもらいたい力を導き出している」との事です。

私は今回深澤教頭先生のお話を聞き、教員が行う授業の意図を看護師も理解する事はとても大事だとあらためて思いました。

教員と看護師は「すべては子ども達のために」という共通の目的に向かって一緒に仕事をする、という当たり前の事ではありますが、しかしとても大事はキーワードを教えていただきました。

まとめ

教員は子ども達に授業をする、という大事な役割があります。

今回お二人の先生のご講義とオブザーバーの先生方のお話から、教員の医療的ケア児への指導の準備については、大学で学んだ事を基礎としつつ、多くの部分は教員として勤務校で医療的ケア児を担当する事をきっかけに様々な教員研修や現場でのOJTを通して、個別性の高い具体的な指導の準備をしておられるという事がわかりました。

あっという間に春休みが終わり、すぐに新学期が始まります。

学校で働く看護師さんにとって新学期の初日はおそらく、他校から異動してこられた教員や、初任の教員も沢山学校におられるだろうと思います。

「はじめまして…」「看護師の〇〇です…」という挨拶からスタートする感じでしょうか…

今回の研究会について会員さんの皆さまから感想などをアンケートでいただいている最中ですが、私は会員さんにとって新学期になってから出会う教員と看護師の連携体制を構築していく上での参考になって欲しいな…と思っています。

今後も会員さんのご意見も伺いながらNurse@school研究会を開催しようと思います。

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