夏休みも後半になり、2学期のはじまりがしだいに近づいてきました。
学校で働く看護師さんや医療的ケア児に関わる方々の研修は、夏休み後半も各地で開催されています。
私も夏休みの前半に続いて後半も様々な研修に呼んでいただいています。
知識を深めたい!新しい知見を得たい!
職場研修としての位置づけで勤務として参加をする研修もありますが、この夏に私が参加をさせていただいた研修の中には、自分の時間を使って自主的に参加する自己研鑽型のものもあります。
職場研修の場合は参加対象者が看護師のみ、あるいは養護教諭や医療的ケア担当教員という医療的ケア関係教職員も参加対象としているというパターンが多いですが、自己研鑽型の研修(セミナー)の場合は、様々な職種や職場が異なる方々が「医療的ケア児」という共通のキーワードのもとに集まっておられるという印象です。
研修の目的もそれぞれに異なるので、どちらの方が良いとか優劣をつけるものではありませんし、それぞれの目的に応じて皆さん自身で研修に期待する事を使い分けているように感じます。
私が伺った研修については、皆さんが「知識を深めたい!」「新しい知見を得たい!」という「学ぶ」という事に対してしっかりと目的を持って参加をしておられる感じがビシビシと伝わってくる非常に中身の濃い研修ばかりでした。
学校という組織が看護師に期待する能力は何か?
私は今月のつながるかいビデオミーティングでもテーマにした「職場研修」については看護師の人材育成にとっては重要な柱のひとつだと思っています。
学校という職場が看護師に期待する能力はどんな能力なのか?
職場が計画している研修を看護師が受ける事で、看護師は組織がめざす姿に近づいていくというのが「職場研修」だと思います。
更に職場が看護師に期待する姿が看護師個人にとっても自分のめざす姿(自分がなりたい姿)とリンクできれば理想的だと思います。
しかし以前のブログでも書いたように、学校という職場が看護師に対して「期待する能力」や「目指して欲しいい姿」をきちんと明示できているか?というと、現実的にはそこはかなり厳しいと思います。
先日私が伺った研修会の場で、ある特別支援学校の校長先生とお話した際に「どうすれば学校という職場が看護師さん達にとって働きやすい職場になるか?」という話題になりました。
もしそれをそのまま看護師に投げかけたら、おそらくまずは給料や勤務時間などの「条件面」の話になってしまうだろうと思います。
もちろん条件は大事です。
しかし、それと同じくらい「この学校で働く看護師にはこんな教育を支えて欲しいです!」という「学校教育で子ども達が成長するイメージを共有する事ができる」能力を看護師に求めていますよ~💕というメッセージを校長先生として明確に看護師に伝える事も大事ではないでしょうか?とお話をさせていただきました。
まとめ
学校で働く看護師が受ける事ができる研修やセミナーは年々増えてきているように感じます。
今後は学校という組織が看護師に期待する能力、看護師につけて欲しい力が明確に整理されていけばいいなと思いますし、学校は計画的な看護師研修がきちんと用意されている職場になっている事が当たり前になって欲しいと思います。
学校が看護師にとって働きやすい職場になっていくには「人材育成計画としての職場研修が用意されている」という事も大事だと思います。