7/15(土)7/16(日)の2日間パシフィコ横浜で開催されました日本小児看護学会第33回学術集会に参加をしてきました。
この日に向けて準備をしてきたテーマセッションも何とか無事に実施する事ができました。
今回はセッションを企画し実施したという経験だけでなく、参加された方々との交流や皆さまのご発表も聞く事ができたので私にとってはとても学びの多い2日間となりました。
学校の医療的ケアについて「できる事」をみんなで考える時間にしたい!
この学術集会での「テーマセッション」というのは、テーマを決めてグループでエントリーし採択されたグループが会場でセッションを実施する、という企画です。
会場では複数のセッションが会場内のあちこちで同時に開催されるので、少しでも多くの方に私達のセッションを選んでいただきたい!と思いながら準備をしてきました。
私達のグループは、清泉女学院大学看護学部の北村先生、室先生、新潟大学大学院保健学研究科の田中先生、そして小布施町教育委員会の関口さん、新潟県立月ヶ岡特別支援学校の倉上校長先生(前 南魚沼市教育委員会)、そして私という6名のメンバーで結成し、事前にオンラインで打ち合わせをした上で当日の朝会場に集合しました。
私達のテーマは「医療的ケア児の未来を見据えた学校における支援~教育と医療の連携~」です。
参加者の大半が医療機関で働く看護師と大学で研究や学生指導を行う教員の方々になると予測したので、学校での医療的ケアについて概要の説明から必要だろうと考えました。
まずは「学校」に関心を持っていただき小児看護に携わる看護職として「それぞれの持ち場でできる事」を具体的にイメージしてもらいたい!という思いで内容を組み立てました。
私達のセッションは朝9時開始だったので、朝から来てくれるかな~💦と不安もありました。
しかし、開始前からドンドンと会場に入ってきてくださり6名の発表が終わる頃には立ち見の方もおられたので、「学校での医療的ケア」への関心がとても高い!という事を実感しました。
今回の経験は新しい出会いにつながりました!
私自身は「学校で働く看護師が全国各地で子ども達の学びを支えているという事を一人でも多くの看護師の皆さまに知っていただきたい!」という思いでNurseFightの活動を紹介しました。
オンラインサロン「つながるかい」ではビデオミーティングやオンライン研究会を開催し、ネット上でも看護師同士のコミュニティーができているという事を説明しました。
また、私と一緒にに企画し準備をしてくださった先生方も、それぞれ持ち場での素晴らしい実践を紹介してくださいました。
大学教員の立場でどうすれば学校や行政と連携し、学校での医療的ケアを支援する事ができるか?
行政側も地域の関係機関と連携を取りながら学校での医療的ケアの実施体制を整備するなかで、今後も安定的に事業を継続していくためには看護系大学は大切なパートナーになっているというお話もありました。
セッション後半の質疑応答・意見交換のところでは様々な質問をしてくださり、ご意見もいただく事ができました。
私にとってはNurseFightの活動を紹介できた事だけでなく、このセッションを通して6名で一緒に企画に取り組む事ができた経験と、今回の6名の出会いが今後の継続的なつながりに発展できるきっかけとなった事がとても大きな収穫です。
まとめ
今回の学術集会では「医療的ケア」に関する内容が沢山取り上げられていました。
日本小児看護学会は他の看護系学会に比べて以前から「医療的ケア」というワードがわりと多く登場していましたが、今回は今まで以上に増えている印象です。
小児看護に携わっている看護師の方々の「医療的ケア」への関心が盛り上がっている今は、学校や行政にとっては「チャンス!」だと思います。
私達のテーマセッションで大学教員の方のご意見として「学校の中って外部からは入りにくいですよね💦」というコメントがありましたが、倉上校長先生(新潟県立月ヶ岡特別支援)が「校長としては基本的に『ようこそ!』という気持ちですよ💕」と説明してくださったのは説得力があって印象的でした。
学校を支援したい!と考えている大学や医療機関の看護師さんと、支援していただきたい!と考えている学校はおそらくお互い近いところまで来ているのだと思います。
あと一押しでもっと近づく感じがします💕
私はそういった事にも私自身の経験を生かして関わっていきたいとあらためて感じました。
以前のブログ「日本小児看護学会第33回学術集会のテーマセッションに採択されました」👉https://nurse-fight.com/nurse-gakkai33/