あっと言う間に12月も半ばになってしまい、学校は冬休みが目の前に迫ってきています。
Nurse Fightの「つながるかい」でも年末ということで、今年最後の月イチビデオミーティングを昨日開催しました。
今回は冬休みというひと区切りが入る前の今の時点だからこそ、自分達の足元を確認するという意味であえて「学校で働く看護師の役割」について会員さんと一緒に意見交換をしてみました。
冬休みに入る前にちょっと考えてみよう
学校は年末に向けて子ども達が登校する日数もカウントダウンになってきました。
という事は学校の看護師の仕事も「今のうちにやっておく事」や「まとめておく事」などもあるのではないかなと思います。
もちろん冬休みはめちゃくちゃ短いのですぐに学校は再開しますが…
1月に再開したら、もうあとは学年末に向けて本当にあっと言う間に過ぎていきます。
なので、今の時点で自分達の足元を確認する事で、怒涛の3学期(2学期制の学校は後期の後半)にしっかりと向き合っていくための土台を固めておく事は大事かと思います。
今回は各自が考える「学校で働く看護師の役割」についてそれぞれに自分の言葉で話したり、他の人の考えを聞いたりして意見交換をしながら整理をしてみました。
「学校で働く看護師の役割」については文科省が平成31年3月に示した「学校における医療的ケアの今後の対応について」の中で「看護師の役割分担の例」として14項目で整理がされてるので、私が自治体等で研修会を担当させていただく際はこの14項目をご紹介します。
加えて研修会ではそれぞれの自治体が実施要項やガイドライン等で示している「看護師の役割」あるいは「看護師の業務内容」も確認するようにしています。
学校の看護師の「役割」や「業務内容」の話になると「○○は役割に入っているか…入っていないか…」「○○は業務内容に書いているか…書いていないか…」という二択のようなやり取りになる事があります。
しかし今回はそうではなく「何のために(私たち)看護師は学校にいるの?」という根本的な事を今だからこそ「つながるかい」で立ち止まって考えたいと思いました。
私から「つながるかい」の会員さんへの情報提供として文科省ホームページ掲載資料を共有しながら、子ども達が「公平」に教育を受けられる事を目的とした自治体の「合理的配慮」のひとつとして「医療的ケア児への看護師配置」が明記されている事などを紹介させていただきました。
「看護師の役割」を自分の言葉で同僚に伝える
今回のビデオミーティングでは日々学校での様々な仕事に向き合う中で、学校で働く看護師としての「自分の役割」について皆さんの思う事を語っていただきました。
「合理的配慮」の観点から「医療的ケア児が教育を受ける」ために、自分達看護師は学校にいるんだ、という事を一緒に働く教員と、あるいは同僚の看護師ときちんと言葉で共有できているだろうか…という意見も出ました。
自分自身が考える「看護師の役割」と教員が考える「看護師の役割」は同じだろうか??という話も出ました。
看護師同士でも「看護師の役割」の捉え方は必ずしも一致しておらず、自分の考えをどんな言葉で相手に伝えればいいのか…迷う場面もある…などなど、「つながるかい」の皆さんが日々学校現場で迷いながらも根気強く自分の考えを言葉にする工夫をしておられる事が伝わってくる大変深い意見交換が出来ました。
まとめ
Nurse Fightの「つながるかい」では会員さん同士はニックネームで参加していただいています。
皆さんには自分の勤務地や勤務校は伏せた状態で意見交換をしていただいています。
皆さんの職場にとってヒントになりそうな事や、知識が深まるきっかけになる事を情報交換しますが、実際には皆さんが各自が考えをまとめていく事がビデオミーティングの目的なので、会員の皆さんの「勤務地」は関係ないと私は考えています。
他の人の話しを聞いたり、自分の考えを頭の中でまとめ「自分の言葉」にする経験を通して、皆さん自身がそれぞれの職場で教員と看護師の連携に繋がるコツを見出していただきたいと思っています。
会員の皆さんの職場は各地に点在し当然バラバラですが、今月のビデオミーティングに参加してくださった会員さんからは「一緒に働いていないけれど、こうやって皆さんと色々話す中で一緒に頑張っている仲間という気持ちになっています」という嬉しい言葉をいただきました💕
私も同じ気持ちです。
これからも「つながるかい」の皆さんと一緒に考え、サポートしていきたいと思います。
文科省平成31年3月通知「学校における医療的ケアの今後の対応について」👉https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/material/__icsFiles/afieldfile/2019/03/22/1414596_001_1.pdf