鳥取県内の特別支援学校や小中学校で働く看護師さんや教員の方々が対象となる「オンライン研修会」に講師として参加をさせていただきました。
オンラインでの研修ではありましたが、できるだけおひとりずつに端末を用意していただき、学校や職種をシャッフルしたグループ分けをしていただきグループワークも実施してみました。
鳥取県の資料を使わせていただきました
鳥取県教育委員会の研修では、はじめに教育委員会の方から文科省の資料を使った「学校で働く看護師の役割」についての説明がありました。
教育委員会からの説明の後に、私の説明がつながっていくという流れだったので、私からは文科省が示す学校の看護師の役割の項目ひとつひとつについて具体的に解説をさせていただくという内容にしました。
今回の研修は看護師だけでなく、教員や養護教諭の先生方も参加対象という事でしたので、研修が終わった後でも校内で意見交換をしていただける事を目指して、鳥取県教育委員会が公開している特別支援教育に関する資料(特別支援教育の手引き)も使わせていただきました。
特に「就学手続きの流れ」の部分では、看護師の皆さんが学校で支援をしている子ども達はどういった手続きを経て今の学校に通学しているのか?といった流れについては、看護師自身が十分に知る機会は少ないと思うので、鳥取県の資料をもとに解説をさせていただきました。
また、鳥取県の資料には「相談窓口」の紹介として「特別支援学校のセンター的機能」の事や「医療機関とつながるときは」という項目で「鳥取大学医学部附属病院」のホームページのリンク先も紹介されています。
特別支援教育には多機関、多職種との連携が不可欠である事が鳥取県の資料に明記されている事も説明をさせていただきました。
鳥取大学医学部付属病院 子どもの心の診療拠点病院推進室👉https://www2.hosp.med.tottori-u.ac.jp/kodomonokokoro/
参加してくださった方々に届いたのか気になります…
オンラインでグループワークをする場合は、グループ内でテンポ良く意見が出るだろうか?進行が上手くいくだろうか?など、対面で行うグループワークよりも心配な点は色々あります。
今回のグループワークも、一人ずつ画面に入って話していただけるかな?声は聞こえるかな?皆さんが積極的に意見を出し合ってくれるかな?などなど、始まるまでは心配をしました。
特別支援学校と小中学校の校種も混合、看護師や教員などの職種も混合するかたちでのグループ設定をしていただいたのですが、いざ始まってみるとお互い始めて話す人同士であってもスムーズに会話が始まっている印象でした。
グループ毎の発表でも様々な気づきにつながった、という感想を聞かせていただく事ができました。
また研修全体を通しての感想についても、教員と看護師との協働の重要性について気づいた事などを聞かせていただく事ができたので、多職種が参加しての研修会の意義を伝える事は出来たのではないかなと思います。
まとめ
研修会の開催方法については昨年度まではオンライン形式が多かったのに対して、今年度はオンラインと対面のハイブリッドも増えている印象です。
オンラインでの実施もだんだん定着しつつあります。
従来の対面研修だと、おそらく多職種の方々に参加していただく事が困難だっただろうと思われるものが、オンラインにする事で、看護師だけでなく教員や養護教諭の方々にも参加していただきやすくなっている部分もあると思います。
「医療的ケアの事だから看護師さんの研修だね」というようなイメージを払拭し、校内で沢山の先生方に知っていただくには、研修会の開催方法がオンラインである方が都合が良い部分もあるのかな、と感じます。
これからは研修対象や内容によって対面がいいのか?オンラインがいいのか?皆さんの反応や感想を聞かせていただきながら色々な方法に対応できるように私自身もバージョンアップしなければいけないな✨と思っています。