1学期の終業式直後の特別支援学校を訪問させていただき、看護師の皆さんから1学期を振り返ってお話を聞かせていただきました。
看護師の皆さんはまずは、無事に1学期を終える事ができた、という安堵した表情でお話してくださいました。
合わせて何となく気になっていた事についても聞かせてくださいました。
年々忙しくなっているように思うんです…
今回私が伺った特別支援学校では、短時間ではありますが看護師研修も担当させていただきました。
「1学期が無事に終わって皆さんお疲れ様でした~」とご挨拶させていただき研修をスタートしました。
皆さんの表情も終業式が終わり子ども達が下校した直後だったので、緊張が解けたようなほっとした表情です。
研修の内容としては「学校の看護師の役割」を整理し「どうすれば教員と看護師が上手く連携できるだろうか?」というテーマで皆さんの思いも聞かせていただきながら意見交換をしました。
意見交換ではベテランの看護師さんからは「看護師業務がドンドン増えて限られた時間内に詰め詰めのバタバタです💦年々忙しくなっているように感じます💦」といった感想も聞かせてくださいました。
学校で行う医療的ケアの種類が多様化してきている事や、子ども達の体調について微妙な判断が必要となる場面が年々増えているような印象を持っておられるそうです。
定刻に行うケアに加えて、子どもの体調に変化がある場合は担任の先生と随時連絡を取り合いながら、臨時のケアにも対応する、という事がこの1学期は多かった、との事です。
確かに登校時から体調が気になる子どもがいると、その日の業務はいつも以上に緊張感が高まってくると思います。
登校してきた時点で体調が万全ではない子は臨時的な対応が増えますよね…
学校での教育活動中の体調変化に対応する頻度が多かった、という部分について少し掘り下げてみました。
お話を聞かせてくださった看護師さんの印象では、そういった対応になる児童は「家庭での様子も含めて朝の登校時から既に体調が不安定」という場合が多いとの事です。
もちろん登校時は「元気」であったとしても予期せぬ体調の変化もあります。
看護師として「もやもや」した気持ちが残っている理由として「登校時の健康観察の時点で気になる体調だった」けれど、担任の先生と相談する中で一旦は活動に参加をしてみよう、という判断になる場合です。
結果的には午後からの教育活動をセーブせざるを得ない状況になってしまったり、あるいは翌日欠席になったりなど、看護師としても気になる部分がある、という事でした。
「登校時の体調の事は担任の先生と情報を共有していますが看護師としては心配だな…と感じる時は正直ありますよね💦」
私は他の学校でもこういった看護師の声を聞く頻度が増えているように感じていて、同様の思いを持っている看護師は多いと思います。
まとめ
当たり前ですが学校は「教育の場」です。
障害の有無や医療的ケアのある、なしに関わらず子ども達がもし学校で体調が悪くなってしまったら保健室で休んでみて、それでも回復しなかったら早退という判断を担任の先生がされると思います。
そして朝から体調が悪い場合はお休みします。
学校で体調が不安定な子どもへの対応について私に相談してくださる看護師さんには、ますは上記の事に立ち返っていただいた上で「その子の体調についての担任の先生の見立てやその日の授業の計画」を担任と看護師が丁寧に共有しながら看護師としてのアセスメントを言葉で丁寧に担任に説明する、という事をアドバイスさせていただいています。
それは決して「看護師の主張を通す」という意味ではなくて「看護師のアセスメントを担任に知っていただく」というような意味です。
当たり前の事ではありますが、しかし日々の学校現場ではこの当たり前の事が本当に難しいのです💦
今回お話を聞かせてくださった看護師さんも「そうなんですよね…2学期に向けてみんなで考えてみます…」とおっしゃってくださいました。
以前のブログ「登校した時から子どもの体調がすぐれない時ってありますよね。そんな時はどうしてます?」👉https://nurse-fight.com/nurse-taityou/