滋賀県看護協会が主催する小児在宅移行支援事業シンポジウムの感想が届きました!

2月に滋賀県看護協会が主催する小児在宅移行支援事業シンポジウムの講演の部分を担当させていただきました。

このシンポジウムのメインテーマは「地域で暮らす医療的ケア児の豊かな保育・教育を支えるために」です。

当日は学校や保育所・幼稚園で働く看護師さん以外にも、医療機関や訪問看護ステーションで働く看護師さんも多数参加していて、看護協会の研修会場はまさに色々な場所で働く地元の看護師同士の交流の場となっていました。

出席いただいた皆さんから沢山の感想をいただきましたのでご紹介させていただきます。

目次

研修全体について 学べたことや今後の業務に活かせそうなこと、明確になった課題などは?

  • 4月から小学校で働く者です。現場の方の声を聞いて、イメージが湧きました。働く時に明確にしておくことや役割などを再認識する機会となりました。(職場:未就業)
  • 数年前からケア児を受け入れています。医師との連携や施設設備が不充分な中で、看護師の専門性を求められている事に驚きを感じました。まだまだ滋賀県の教育現場はケア児受け入れは手探りで始まったばかりなのだと痛感しました。何が課題なのかをしっかり現場で働く者として声をあげていきたいです。(職場:保育園)
  • 医療ケアとして勤務していて、日々これでよいのか不安になる事もあったのですが、今回の研修で同じように悩まれている方もおられ、それに対しても明確な答えやヒントをたくさんいただくことができました。

    日々先生方もお忙しいのでカンファレンスを開いて話し合う事は難しいですが、できるだけ同じ方向性を持って関われるように、そして対象児が教育や保育が受けられるように支えるという立場で今後もお手伝いできたらと思いました。

    今回の研修は医療ケアの位置付け等々は医療ケア以外の同じ職場の方(周り)にも知っていただきたい内容でもあったと思いました。モヤモヤした気持ちがスッキリしたので、とても有意義な研修でした。ありがとうございました。(職場:幼稚園)
  • 一緒に仕事をさせていただいている学校看護師さんの思いや願いを知る事ができました。(職場:養護学校教諭)
  • 文科省のマニュアルに基づいた視点や、実際の事例まで、幅広く情報を得ることができてよかったと感じます。(職場:小学校)
  • 今まで6年間小学校で勤務してきて、学校は教員が主体で運営していく場なので、自分は医療面のみの関わりだけをするべきと思っていた。けれど、今回の研修を受けてその児童の教育目標や教育計画を理解し、教員とチームとしてもっと関わっていく事が必要と思った。(職場:小学校)
  • 学校教育課の方がとても親身に話をしたり体制を整えたりご尽力下さっています。今日の話を聞いて、それが恵まれたことであるとわかりました。理解してくださる心強さを感じています。(職場:小学校)
  • 一人でアセスメントしながらケアをして、関わらないといけないのが病院とは違う、学校での看護師なんだと知りました。ご苦労されてると思いました。

    成長期に必要なケアや看護について、外来、退院時にその都度考えてい関わっていかないとと、更に思いました。あと、指示書は主治医に具体的に記入してもらわないとと思いました。(職場:病院)
  • 配置基準に関して疑問があったので情報がもらえてよかったです。課題としては、園・学校の看護に特化した研修(教育)の機会を設け、人材の確保と定着を進めること、園・学校での看護を確立していくことだと感じています。(職種:保健師)
  • 看護師さんたちの医療的ケア児に対する熱意をたくさん感じました。植田先生のおっしゃるように、行政がうまくコーディネートしていく役割を果たさねばと思いました。(職場:行政、職種:教諭)

「実践への応用」について、そのように評価した理由や学べたこと、今後活かせることなどは?

  • どのようなことが起こるのか参考にできると思いました。(職場:未就業)
  • 保育園で勤務しています。保護者の望むケアと園で可能なケアに大きな差があり、保護者との関係がうまくいかないなど苦労や不安ばかりで悩む仲間がいます。同じ不安や悩みをバッサリと植田先生が答えて頂いたので、受け入れる為のガイドラインは課の担当者が 作成していますが、自分たちの役割は何か考え、今できる事、問題点を明確にして、保護者とケア児が安心して通園できるよう関わっていきたい。(職場:保育園)
  • 特別支援計画書など他職種と目標を持ち、医療的支援者としての目標を考えると他職種とも同じ方向を向けケアがブレにくいように感じ、機会があれば活用していきたいです。(職場:幼稚園)
  • 先生方が何を目標に教育を構築しているのかを知ることが大切だと知ったので、その気づきを活かして看護していけると思いました。(職場:養護教諭)
  • 指示書の確認の大事さ、先生との連携、家庭でのケアーの方法の尊重、忘れがちになっていました。家でのケアーで疑問に思うことがあっても私が口を出すことではないと思いました。また、訪問看護につなげるやり方もあると気が付きました。(職場:小学校、職種:助産師)
  • 小学校の通常級に通う医ケア児を担当していますが、個別の教育支援計画や、正式な記録については未実施の状態であると気づきました。教育委員会にもお伝えして、正式な形で自治体内で運用できるものを作成していければと思います。(職場:小学校)
  • 進学のことについて、看護師が主導で考えるのではなく、まずは進路指導で話し合うというところが目から鱗でした。(職場:病院)

“連携”に関して、困っていることや悩みはありますか?

  • 保育と看護での考え方が違い、衝突してしまうことがある。医療的に考えるところと教育的に考えることに相違が出てくるため、医療側も教育側に寄り添う姿勢が大切だが、教育側も寄り添う姿勢を見せてほしい。(職場:保育園)
  • 施設に同じ職種が1人しかいないので、緊急時や相談が直ぐにできるシステムがあればいい。また、近隣の保幼小中高校とが情報交換や交流があればいいなと思う。(職場:保育園)
  • ケアの方法は保護者から口伝えで聞き、医師の指示書も初めの受け入れ時は全くなく、今は記入してもらっているが不十分で、家族が病態や治療を十分理解していない場合もあるのでそのために生じる問題、退院後の関係機関との連携がないのは全くない、ケアの困り事をどこに相談したらいいのか?急変時万が一最悪の事態になってしまった時はどうするのか?ずっと悩んでいます。
    また就学前から関わる看護師が学校看護師と関わるのは、引き継ぎの時だけで、その後学校生活を見学に行くこともあるが、それ以外の繋がりはほとんどないこと。(職場:保育園)
  • 専門性が高く、現場では保護者と看護師だけの閉鎖的なりやすい。上司、担任と自治体との連携支援が課題に思う。(職場:幼稚園、職種:養護教諭)
  • 入学時や、入院から退院した時等に、病院からの情報がない場合があり、保護者さんからの又聞きだけになると病状がはっきりわからず、学校でのケアに不安に感じることがあります。(職場:養護学校)
  • 教員との連携は専門性をもって協力できているし、その努力もしていると思っています。しかし、主治医との連携に関しては出来ていないと感じることが多いです。直接アクセスは出来ませんし、必ず保護者や教員を通じて、ということになります。また、病院との連携もできていないと感じます。
    術後の経過や術式、どのような治療がなされ、どういう経緯で今に至るのか、知る術がありません。退院時の問題点も保護者からの情報提供から推測せざるを得ません。保護者からの情報提供は医療者ではないため、詳細が分からないことが多いです。日中の長い時間を、学校看護師が関わるのに、あまりにも情報が薄くその中でケアを行わなければならない現状を知ってほしいですし、今後連携に繋げてほしいと感じます。(職場:養護学校)
  • 今年度から学校看護師を始めましたが、医師の指示書の存在も今回の研修で知りました。来週確認しようと思います。知らないことがまだありそうだなと思いました。(職場:小学校)
  • 支援内容が多様化複雑化している中、それに関わる支援者も複数となり、対象児に関わる支援(チーム)の全体像が見えにくくなっていると感じています。どの支援者がどういう目的でどのような支援を行ってくれているのか。本来であれば、関わる支援者が定期的にかつ全員で話せる場ができればよいが、それがなかなか難しい。「地域連携パス」のような情報共有ツール を用いて、共通認識できる機会を設けられれば、もっと継続的かつ効果的な支援につなげられると感じています。(職種:保健師)
  • 医療、福祉、教育の連携が大切だと思うが、それぞれのはざまにあるような部分を、連携によってどのように解消していけばよいか。とくに教育との連携に大きな壁を感じる。(職場:行政、職種:保健師)

明確になった課題やその課題達成のために、さらに学びたいことはありますか。

  • 行政側もこのような研修を必須で受けてもらい、現場の声が届くようにしてほしい。(職場:保育園)
  • 上司や自治体の役割、主治医への情報共有が課題に思う。上司や自治体にも今回のようなシンポジウムに参加出来るように、オンデマンドやアーカイブがあれば嬉しい。(職場:幼稚園、職種:養護教諭)
  • 学校看護師が感じる課題が明確になったと思います。他府県の看護師とも情報交換できるような場があればさらに学びが深まると感じました。(職場:養護学校)
  • 教育現場における看護師の立ち位置をよく考え、問題を抽出しながら関わりたいと思いました。学校現場における看護計画という視点でも考えたいと思います。(職場:小学校)
  • 病院の医師や看護師と学校看護師の直接的な連携(保護者を経由ではない)が実現したらいいなと思います。(職場:小学校)
  • 学校や園で看護を行う上での関係法規やガイドラインなど、根拠となる部分の知識を増やしていきたいです。研修でもお話してくださっていましたが、自治体によって、むしろ同じ自治体の中でも学校・園単位でやり方が本当に様々なので、どんな状況に置かれても、揺るがない根拠を元に判断できるように知識を身につけたいです。(職種:保健師)

研修会全体の意見・感想など

  • 医療的ケア児に関わる看護師がこんなに沢山いて、同じ悩みを抱えて、それでも日々こども達と関わっている仲間がいるのだとわかり、希望がもてた。市内で働く園の看護師とこの研修で得た情報を共有します。(職場:保育園)
  • 幼稚園でも医療ケアが始まりました。長年保育園に勤めていたので、医療ケアとは何たるものかは、理解してますが、初めて、医療ケアを担う同僚が少しでも、職務を安心して全う出来るように、参加しました。とても意義ある研修でした。(職場:幼稚園)
  • 全国の学校看護を知っておられる植田先生のお話が聞けて色々納得いたしました。管理職の責任は相当重い!からこそ慎重になるのは理解できる。とか、入学時に情報が少なくて怖い!と思っていましたが、入学が決まるのがそもそも1月で遅いから、看護師の求人も遅いし、情報も少ないとわかりました。入学が決まるのが早くなればスムーズに学校へ受け入れしたり看護師の配置を決めたりできるのではとおもいます。(職場:養護学校)
  • 多方面から医ケア児のことについて学ぶことが出来た。同じような悩みがあると思った。植田先生の講義があれば次回も参加したい。(職場:養護学校)
  • 植田先生の講義は、本当に目から鱗で全てがハッとする内容、学校看護師としての役割などをしっかりと言語化してもらうことであらためて理解が深まりましたし、教員と共に教育に携わっている使命感を改めて感じました。

    その上で我々に足りない課題も明確になりましたし、それをクリアできるよう働きかけができるよう今後も努力したいです。それがよりよい学校活動に繋がると信じています。

    言語化していただいたことで、学校看護師としての使命感をもって日々業務に当たれます。ありがとうございました。(職場:養護学校)
  • 看護師は、まだまだ少ないので、植田先生のような方がおられるととても心強いと思った。またたくさんの参加者がおられて抱える課題は同じだと感じた。またこのような研修に参加したい。(職場:小学校)
  • 今年度から、医療的ケア支援員として勤務することとなり、わからないことが多かったのですが、今回、基調講演でお話しされたことはとても勉強になりました。

    シンポジストの方から、具体的な事例をお話しして下さり、とても参考になりました。(職場:小学校)
  • 学校における医療的ケア実施対応マニュアルに沿ったお話で学校看護師の役割がより理解できました。病院看護師として学校看護師さんや教員の方の専門性を理解したうえでの連携を心がけたいと思いました。

    具体的なケース紹介でイメージがつやすく具体的な看護や課題が分かりました。充実した時間になりました。ありがとうございました。(職場:病院)

研修会当日のブログはこちらから

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