Nurse Fightつながるかい の会員さんに参加をしていただくオンライン研修【Nurse@school研究会】を本日開催しました。
今回は事務局を担当してくれている藍野大学の先生の教室から会員の皆さんと繋がりました。
Nurse@school研究会は学期末毎に開催していて、今回で10回目の開催となります。
沢山の方々に支えていただいて10回目までたどり着きました💕
今回はメインテーマを「仕事の成果や課題を効果的に発信するテクニック」として講師をお招きしご講義をしていただきました。
どうすれば上手く伝わるかな?
講師には滋慶医療科学大学大学院医療管理学研究科 教授 清水史恵先生に来ていただく事ができました。
清水先生は「学校の医療的ケア」で文献検索をすると必ず出てくるという、この業界では大変有名な研究者のおひとりです。
が実は私が自治体に勤務していた時に一緒に働いていた事があるので私にとっては「清水さん」です。
清水さんが私のお願いを引き受けてくれて本当に嬉しいです💕
学校で働く看護師として自分達の仕事の「成果」や「課題」を同僚や上司に発信する機会は色々な場面であると思います。
でも忙しい日々の業務の中で「さっきの言い方で上手く伝わったかな💦」「どのように説明すればいいのかな💦」と考えたり、悩んだりする事はあると思います。
2学期に向けてそういった発信の方法やテクニックについて、研究に長く取り組んできた清水先生から先生自身が意識しておられる事や考え方について、丁寧な内容でご講義をしていただきました。
魔法のような方法はないですね…
決して「上手く伝えられる魔法なような方法」があるのではなくて、色々試行錯誤をしながら伝え方を工夫して丁寧に伝えていく方法について清水先生のご経験から詳しく分解して教えてくださいました。
学校で働く看護師としては教員に伝える場面は沢山あると思います。
今日色々教えてくださった中でも「相手を理解する」と言う部分では、担任がその子にどんな教育をしたいと考えているのか?「教育目標」は何か?を看護師も把握しておく、というお話しには私も全く同感だと思っています。
学校で働く看護師は、自分のために「伝えたい」のではなく、子どもが学べる環境になって欲しいから「伝えたい」のだという事を、看護師は教員にわかってもらえるような伝え方にする事が大事だな~とあらためて思いました。
またオブザーバーの先生方からも色々ご助言いただく事ができました。
教員の立場で参加をしてくださったオブザーバーの先生からは、教員側が看護師に自分の授業のねらいや目標を説明していく事も意識していきたいとお話しもしてくださいました。
「子どものために」自分は何を伝えたらいいのか?どのように伝えたらいいのか?看護師にとっても教員にとっても「課題」や「成果」を共有すること全てが子どもの教育につながっているな!皆さんとの意見交換の中で強く感じました。
まとめ
全国各地でも学校で働く看護師が受講できる研修はだんだん増えていると思います。
また看護師として実践発表ができる場も少しずつではありますが増えてきていると思います。
「学校での医療的ケア」の分野で先駆的に研究に取り組んできた清水先生から同じ看護師の立場でお話しが聞けた事が つながるかい の会員さんにとって2学期へのモチベーションに繋がっていればいいなと思います。
今回の研究会の最後に私から清水先生がイメージする「学校で働く看護師の未来」について質問をさせていただきました。
清水先生からは「学校での看護」が将来はひとつの専門領域として確立して欲しい、という事をおっしゃってくださいました。
私も全く同感です。
そのためにはまずは日々学校で働いている看護師の皆さんが、この仕事の「成果」を言語化していく事も大事だと思います。
看護師が学校で看護を実践する事で子ども達が教員の授業を受けてどのように成長したのか、これを看護師の仕事の成果として全国のあちこちでドンドン発信されている未来が今日は少し見えたような気がしました。
今回も編集作業をしてから会員さんにアーカイブ動画として視聴していただき、会員さんの感想やご意見も聞かせていただきたいと思っています。