新年最初の研修のお仕事で札幌市に伺いました

新学期がスタートしましたが、各地でインフルエンザがかなり流行しているようなので子どもも大人も体調管理が大事な時期です。

私は新年最初の研修のお仕事として今週は札幌市立の特別支援学校で働く看護師さんの研修を担当させていただきました。

札幌市では夏休みの研修も担当させていただいたので半年ぶりに皆さんと再会できました。

学年末に向かっての締めくくりとして、医療的ケアで関わる子ども達の成長について皆さんと意見交換をする事ができました。

目次

担任と連携しているという感覚はありますか?

今回の研修ではタイミング的にも学年末に向けて今年度を締めくくる内容にしようと考えました。

その上で、事前に参加予定の看護師さん達に「担任との連携」について実践している事やご意見を提出していただきました。

医師の指示書に基づくケアを確実にそして安全に実施するために担任が予定している授業のスケジュールを把握している、ケアの時間が授業時間に食い込まないよう配慮している、などなど担任と連携している事として日々の取り組みを教えてくださました。

また、子どもも担任も安心して授業に集中できるよう適宜授業中に見守る支援もしていますよ、といった担任と連携する上で子どものその日の体調と活動内容にも丁寧に配慮している事も教えてくださいました。

おそらく「看護師ですから当たり前の事です🌟」という気持ちで事前アンケートを書いてくださったのだろうなと想像しました。

「担任との連携」というとまずは「ケアを確実・安全に行うために」あるいは「安全な教育環境をつくるために」担任と情報を共有する事だ!というイメージを持つ看護師が大多数ではないかと思います。

そこであえて今回の研修では、学校での看護の目的は「教育を支える事」という今までの研修で札幌市の看護師さんと確認してきた内容に立ち返ってみて、「担任との連携」を工夫した事で「看護師として教育を支え、子どもの成長が感じられた💕」という視点で皆さんと一緒に考えてみる事にしました。

関わっている子ども達はどのように成長しましたか?

看護師が教育を支える事ができたかどうかを捉えるには、私は子どもが教員の指導によってどのように成長したか、を看護師が知る事がポイントになる考えています。

特別支援学校や特別支援学級の子どもについては医療的ケアは「自立活動」という学校教育であるという事を看護師が理解すれば、看護師も子どもの成長を捉えやすくなるはずだと思っています。

しかし実際はこれを看護師が理解するのは簡単ではないです。

看護師に教育に関する情報が提供されないままでは医療的ケアを学校教育だと理解する事はかなり困難です。

つまり看護師にとっては医療的ケアは「処置」という感覚だと思います。

しかし学校で看護師が日々関わる中で吸引や導尿などの場面でその子が「成長したね~」「頑張っているね~」と感じる事があるなら、それは担任の自立活動の指導によって成長している、と捉える事ができます。

担任と看護師が医療的ケアの場面での子どもの成長を互いに共有する事で、担任は自立活動の評価を、看護師は実践した看護の評価をする事ができるはずです、という内容を今回はお話しさせていただきました。

もちろん看護師が自立活動を深く理解する事は容易にできる事ではないと思います。

でも看護師が子どもの成長について担任ときちんと言葉で共有する事で、担任が行っている指導内容や「こんな力をつけて欲しい」というその子の目指す姿を看護師も具体的に捉える事ができると思います。

研修の後半では、皆さんが関わっている子ども達の事を思い浮かべていただき4月のころから考えると、その子が「成長したね~」「頑張ったね~」「できるようになったね~」と感じる場面について意見交換をしていただきました。

医療的ケアは「自立活動」の「健康の保持」や「心理的安定」などの区分で指導内容を整理する事ができます
吸引の場面を担任が考える自立活動の指導と連携するイメージを説明しました
日々関わる子どもの成長した姿をまずは言葉にしていただきました

まとめ

学校で働く看護師として「教育を支える事ができている」という手ごたえを「子どもの成長」で感じているかどうか、は看護師にとってはかなり大事だと私は思っています。

看護師は「教育を支える事ができたのかどうか…」を言葉で評価するという事は看護師が学校で実践している看護を評価する事と同じです。

言い方を変えると、学校で実践した看護の評価は、子どもが教育を受ける事でどのように成長したか、という事でしか評価ができないはずです。

これは特別支援学校や特別支援学級だけでなく通常学級に在籍する医療的ケア児も同じです。

学年末に向かってどの学校でも担任は子ども達の学びを評価すると思うので、看護師も年度末に向かっての区切りとして自分達の看護を評価するために、担任が行う子どもの学びの評価を共有させていただく事を今回の研修では皆さんに提案をさせていただきました。

もちろん職場に戻った時に唐突に評価の共有を担任にお願いしたら、きっと担任はビックリすると思います。

まずは自然な会話の流れの中で、看護師が感じている「その子の成長」を素直に担任に伝えるところからやってみると、多分何か手ごたえを感じる事ができるのでは?という提案をさせていただき今回の札幌市の研修を終了しました。

1年前の札幌市教育委員会の研修についてNurse Fightのブログ👉https://nurse-fight.com/nurse-saporo2024/

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