【みえる輪ネット】という三重県南部医療的ケア地域連携会議の研修会に始めて参加をさせていただきました。日曜日の午前中の開催にも関わらず、沢山の方々が参加をしておられました。オンラインでの実施という事もあったとは思いますが、地域の皆さまの関心が非常に高いという事がわかり、私自身も学ばせていただく事が沢山ありました。
午前はオンラインで会場と参加者を繋いでの研修
私は当日はみえる輪ネットの事務局がある「済生会明和病院なでしこ」に伺いました。朝から病院の様々な職種のスタッフの皆さんが準備や進行もしておられました。もうひとりの講師の照喜名様は沖縄からZOOMで「非常時の電源確保」について、色々なバッテリーの種類とその特徴等を紹介してくださいました。実際の体験に基づいた、大変具体的で貴重な情報を聞かせていただく事ができ、私自身も勉強になりました。
この研修会には保護者さんも含めて医療的ケア児に関わる様々な職種の方が参加される、という事を事前に事務局から伺っていましたので、私からは「学校で働く看護師の役割」というテーマで、学校の看護師とはまだ接点がない方にも、まずは学校の看護師の事を知っていただくという事を目標にして、資料を準備し説明をさせていただきました。
当日は、実際に学校で働く看護師さんや、看護師と一緒に働いている学校の先生も参加をしてくださっていました。私の説明は既にご存じの情報もあったとは思いますが、皆さんが少しでも日々のお仕事をブラッシュアップしていくヒントになれば良いなと思いながら、お話をさせていただきました。
午後は地域の関係機関の方々との情報交換会
午後は、この地域で医療的ケア児を支援する医療・福祉・教育の各分野で働く方々との情報交換会に参加をさせていただきました。こちらはオンラインではなく、実際に集まって話し合う事ができました。事務局の方々が、色々準備をしてくださった事で実現できたと思います。
会場では私も沢山の方々と名刺交換をさせていただき、それぞれの地域での、皆さまの役割や、その地域の状況などをお聞きしました。。同じ三重県南部地域と言っても、市町村によっては背景や現在の状況も異なる事がわかりました。しかし今の状況は異なるとはいえ、確実に「医療的ケア児」への支援のニーズが高まっている事を実感しておられる方々が集まってくださいましたので、実際に学校で働いている看護師さんも含めて、具体的な内容で意見交換ができたのではないかなと思います。
参加してくださった皆さま自身にとっても、この日は久しぶりに集合できたという事で、リアルに「顔の見える」かたちで、様々な情報交換ができた事は良かったのではないかな、と思いました。皆さま同士でも名刺交換や、声を掛け合っておられる様子を見ると、確かにオンラインミーティングも使いやすくなったとはいえ、実際にお目にかかってお話をすると、話が深まる部分もあるし、今後も連絡を取りやすくなるだろうな、と思います。地元の方々同士でお話が弾んでおられる様子も拝見する事ができた事も私にとっては収穫でした。
まとめ
今回は三重大学医学部附属病院 小児・AYAトータルケアセンターのセンター長 岩本彰太郎先生が私に声をかけてくださった事で、この会に参加をさせていただく事ができました。三重県においては、小児・AYAトータルケアセンターが、学校における医療的ケアに関する事についても県内のセンター的機能を担っておられ、日常的に県内各圏域の関係機関と密に連携をしておられる事も良くわかりました。
この日は午前中の研修会から、午後の意見交換会まで岩本先生もずーっと参加をしてくださっていましたので、病院の医師が病院の外に出てきて、こういった地域のネットワークの取り組みに参加してくださっている事に私自身大変驚きました。医療と福祉と教育が実際に中身のある連携をしていくためには、こういった日頃からの地元の人同士の「顔のみえるネットワーク作り」がベースになっていくのだろうなと感じました。
今回は、本当に貴重な機会をくださりありがとうございました。
第17回みえる輪ネット👉https://www.meiwa-saiseikai.jp/nadeshiko/topics-detail.php?tid=345
三重大学医学部附属病院 小児・AYAトータルケアセンター👉https://child-aya.med.mie-u.ac.jp/