リーダーの看護師の方々と意見交換ができました

先週と今週は続けて、学校で働く看護師の中でもリーダー看護師としての役割を担当している方々のところに伺って意見交換をさせていただく機会がありました。

自治体によって具体的な業務内容は異なりますが、看護師全体をまとめるという立場は共通していて様々な調整業務について中心的な立場で担当している方々です。

リーダー看護師として医療的ケア児が担任の授業にしっかりと参加できるよう、スタッフの看護師と教員がいい感じで連携できる事に細かく配慮しておられるお話しは、自治体や学校が異なっていても、皆さんに共通しているなと感じました。

目次

看護師の業務の流れをみんなで話し合いながら整備していく

リーダー看護師は日々のケアをスタッフのひとりとして担当する場合もありますが、加えて看護師全体のその日の業務が上手く流れているか、児童の急な欠席や教育活動内容の変更などがあれば、看護師の業務も再調整し、とにかく現場が上手く回る事にアンテナを張って仕事をしておられます。

今回お話しを聞かせてくださったリーダー看護師さんの職場は皆さん特別支援学校の方々でした。

皆さん勤務校のスタッフ看護師さん一人一人の勤務日や勤務時間を把握した上で、医療的ケア児全員の登校状況とケアの実施時刻や実施場所も全て把握し授業がスムーズに行われる事を考えています。

医療的ケアに使う物品をどこに置くか、ダブルチェックをする時は誰とするのか、その日の子ども達の体調について担任や養護教諭とどのタイミングで共有するのかなど、かなり細かい事だけど教員と看護師のスムーズな連携には欠かせない事について、色々考え話し合いを重ね試行錯誤を繰り返してきた、というお話しもありました。

スタッフ看護師さんの動きの説明の際には、医療的ケア児が学校で頑張っている事や成長した部分のお話しも一緒に教えてくださいました。

教員やスタッフ看護師の意見も聞きながら、リーダーとして校内体制が少しでも安定するように検討していく事は決して簡単ではないですし、場合によっては方向性がまとまらず停滞してしまう事もあると思います。

でもお話しを聞く中で、学校は子ども達が頑張る事で成長できる場所であって、その頑張りを支えるためにリーダーとして役割を果たす、という事をきちんと理解し根気強くリーダーの役割を果たしておられる事がしっかりと伝わってきました。

他校との情報交換でお互いに良い刺激を受ける

特別支援学校のリーダー看護師さんの中には、県内の特別支援学校を巡回し相談に対応している方もいます。

自治体によっては市町村の小・中学校からの医療的ケアに関する相談にも対応しているところもあります。

今回お話しを聞かせてくださったリーダー看護師さんのところも他校を巡回訪問し相談に対応したり情報交換をする事も業務に入っているとの事でした。

他校の看護師との情報交換は看護師研修会の際にも設定される場合もあるので、そこでも課題を共有したりヒントを得る事もあると思いますが、加えてリーダー看護師の巡回訪問があると、その学校の看護師が気づいていなかった事を訪問者であるリーダー看護師が気づく事もあって情報交換が深まる場合もあります。

リーダー看護師に見に来てもらう、あるいはリーダー看護師が見に行く事で、もし何か課題があれば客観的に整理する機会にもなりますし、違う視点が入る事で新しい気づきや具体的な提案にもつながると思います。

他校への巡回訪問について今回お話しを聞かせてくださったリーダー看護師さんの中には、自分が気づいた事をどのようにその学校の看護師さんに伝えるか、あるいはどこまで提案していいのか、などなど巡回訪問のスキルを日々研究中とおっしゃる方もいました。

巡回訪問する方にとっても来てもらう方にとってもお互いに良い意味で刺激を受ける機会になっているように感じました。

「救急カート」に何を入れるか看護師と養護教諭とで検討して今の状態になっていると教えてくださいました
災害時の持ち出し物品(備蓄物品)を避難訓練で実際に運び出してみた感想を聞かせていただきました

まとめ

学校におけるリーダー看護師とは文科省が示す「指導的立場となる看護師」の事を指す場合もありますが、自治体によっては意味が異なる場合もあります。

今回私がお話しを伺ったリーダー看護師さん達の場合は「指導的立場となる看護師」としての役割を果たす事が上司である校長先生および自治体教育委員会からの指示として出ている方々です。

しかし学校や自治体が異なると「リーダー看護師」のイメージは色々な違いがあるようです。

看護師さん達の「まとめ役」とか「窓口」とか、あるいは「ベテランさん」を意味するところもあるかと思います。

私の考えは、本来は今回私がお話しを聞かせていただいたリーダー看護師さん達のように、組織の一員として学校における医療的ケア実施体制の整備や充実・発展に取り組むというミッションを担当している看護師が「リーダー看護師」であるべきだと思っています。

時間がかかっても指導的な役割を担い組織の中でリーダーシップを発揮する「リーダー看護師」が全国各地で増えていって欲しいなと感じます。

日本訪問看護財団「指導的な役割を担う看護師に求められる研修の全体像(案)👉https://www.mext.go.jp/content/20220527-mxt_tokubetu01-000023012_09.pdf

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