1学期が始まって約1か月が経過し、学校で働く看護師さんは新しい体制にそろそろ慣れてきた方もおられると思います。
学校で働き始めた直後の方は、まだ慣れるところまでは到達していなくて日々疑問の連続かも知れません💦
疑問に思う事を同僚の看護師や教員に聞く事で疑問が解消される事も沢山あると思いますが、疑問が「これでいいのかな~??」と課題に感じるようになってきて、それってどうずれば学校の中で共感してもらえるのだろうか??と思っている方はおられると思います。
つながるかい の中でも最近そういった話題が出ました。
「共有」はできても「共感」はしてくれない?
看護師は「課題があれば速やかに解決する!」という事が身についた職業です。
当然、学校での様々な看護師業務についてひとつひとつ「理解」し「納得」しながら自分の仕事を組み立てていきます。
もし「これでいいのかな??」「自分が今までに経験した事とは違うぞ??」と感じる事があれば、自分なりに調べたり、先輩や同僚に質問したりする事で「理解」や「納得」ができるところを目指します。
しかし「理解」や「納得」ができる情報が得られないと「これは課題だ」となり、その思いを先輩や同僚と共有し、共感して欲しいと感じるのは当然です。
学校で働く看護師は特に入職当初はそういった感覚を持つ事が多いと思います。
学校の中では「共有」はできたとしても「共感」はしてくれない!!という感覚になる事が皆さんありますか??というような内容が、最近 つながるかい の会員グループチャットで話題になりました。
学校の組織を理解して「共有」から「共感」のところまで持っていく
看護師同士であれば「共感」してもらえる事であっても、学校の組織では看護師以外の職種にも「共感」をしてもらう事が「課題を解決する」ためには絶対に必要なプロセスです。
これがなかなか難しい、と感じる看護師が多いのです。
このことについては過去にもブログで何度か取り上げていて、各地の看護師の皆さんが同じような感覚を感じ、様々な工夫を積み重ねておられます。
2022.5.12のブログ「教員と看護師がお互いに理解を深めるにはどうすればいいか?コツを教えて!」👉https://nrse-fight.com/teacher-nurse-rikai/
2022.5.13のブログ「看護師と教員ってお互い使う言語が違ってる?って感じる時がありませんか?👉https://nurse-fight.com/nurse-teacher-kotoba/
加えて、看護師が学校という組織を理解する、という事も大変重要だと思います。
看護師は学校の組織図の中に落とし込むと、いったいどこにいるのだろうか?自分の直属の上司って誰なの?養護教諭の先生かな?教頭先生かな??といったところの把握が、看護師自身が十分に理解できていない場合があるように感じます。
「養護教諭の先生とは良く話すけれど、私の上司?と言われると違うような…」
「誰が自分の業務について判断したり、他の人に説明したりするのかイマイチわからない…」
病院職場と学校職場は職場風土も組織体制も全く異なります。
学校職場における組織体制を看護師自身が理解する事も、課題を「共有」から「共感」のところまで持っていくには必要な要素だと思います。
まとめ
以前にもブログ内で紹介しましたが学校ではじめて働く事になった看護師が「学校」というところを理解する手立てとして文科省が作成した資料があります。
文科省「学校で看護師としてはじめて働く人向けの研修プログラム」👉https://www.mext.go.jp/content/20220527-mxt_tokubetu01-000017950_01.pdf
どうすれば自分が感じる課題について校内で「共感」してもらえるか?
学校の中での看護師(自分)の組織上の立ち位置を把握し、組織図にそって考えた時に、ステップ1としてまず自分は誰と共有すればいいのか?
そしてこれを共感してもらうにはステップ2として組織図のどこの人に話を持っていけばいいのか?
さらにステップ3として、校内のどの部門で検討すれば決定事項となって校内で周知されるのか?
そういった事を自分が勤務する学校の組織図と各部門の組織内での役割や構成する職員などを確認した上で、建設的に課題を「共有」から「共感」に持っていくスキルも大事かな、と思います。
つながるかい ではこういったすぐに答えが見つかるわけではないけれど、日ごろ何となく「もやもやとした」「整理がつなかいような事」を会員同士でシェアしながら、会員の皆さんがそれぞれで自分の職場に引き寄せて考えています。