担任の先生の声かけで子ども達の表情は安心した感じに見えました

先日訪問させていただいた特別支援学校で、白湯を経管栄養で注入するという医療的ケアを看護師が休み時間に実施している場面を見学させていただきました。

見学させていただい時は、看護師がケアを実施している間、担任の先生はその子の横に並んで座っておられました。

次の時間の授業の事や、同じ教室で学ぶ友達の事など、色々なお話をその子に向かってされていて、その子は先生の方を安心した表情で見ていました。

私はその様子を見ていた時、以前に書いたブログの事を思い出していました。

2023年8月27日のブログ「千葉県の特別支援教育に関わる先生方の勉強会に参加をさせていただきました」👉https://nurse-fight.com/nurse-2023chiba/

目次

医療的ケアを行う時の担任の先生の立ち位置は色々あります

今回訪問させていただいた特別支援学校では、医療的ケアを必要とする子どもが複数在籍していて、それぞれに学年も担任の先生も教室も異なっています。

医療的ケア児の調整を担当する教員と養護教諭が朝の時点で、医療的ケア児全員のその日の体調や担任の授業の流れ、あるいはその日の教室移動なども確認した上で、看護師チームとケアを実施する場所などについて打ち合わせをしてから一日がスタートするそうです。

私が見学させていただいた時は授業と授業の間の休み時間でした。

教室でケアを受ける子や、看護師が待機する医ケアルームに来てケアを受ける子などその子の時間割で動きが決まっているようでした。

看護師は時刻に合わせて教室に向かう看護師と、医ケアルームで待つ看護師に分かれていました。

その学校では医療的ケアを実施する際には、どの子も担任の先生(教員)が子どもの近くにいて看護師の動きに合わせて子どもに声をかけている様子が印象的でした。

冒頭に書いたように、バギーに座ってケアを受けている子の横に、その子と並ぶように教員が座っているので、子どもと一緒に看護師のケアを受けているような目線になっています。

学校で看護師が医療的ケアを行う時の担任の先生(教員)の立ち位置は色々なパターンがあります。

この学校のように看護師がケアを行っている最中も担任は子どもの近くにいて、子どもに声をかけたり、看護師とやり取りする、という体制の学校もあります。

もちろん医療的ケアを行っている最中は担任はケアを行う看護師に任せ、離れたところにいる、という体制の学校もあります。

看護師や教員の人数などその学校の環境に合わせた体制がそれぞれに構築されていて、色々なパターンがあるのが実態です。

バギーに座っている子ども(奥)の横に担任の先生(手前)が座っています
ケアの最中は子どもと担任の先生は並んで看護師に向き合っています

看護師が子どもに声をかけている様子は担任の先生も見ています

看護師は学校でケアを行う際は子どもに声かけをします。

それは病院でも在宅でも同じです。

ただし学校は医療機関ではないので、医療機関で看護を提供している時と同じ声かけは適切ではない、という事は容易に想像できると思います。

では「学校らしい声かけ」ってどんな声かけなのか?

これは、おそらく各地の看護師は学校に着任してからそれぞれにOJT(On the Job Training)で獲得していると思います。

看護師としては子どもがリラックスできる事を考えながら、子どもに声をかけていると思います。

ベテランの看護師さんだと学校でその子が頑張っている事や、学校行事の事などにも触れながら、その子の学校での頑張りを「看護師さんも応援しているよ~」というメッセージを込めた声かけを意識している方もいます。

そういった看護師からの子どもへの声かけについては担任の先生も聞いているし、その時の子どもの反応も見ておられます。

担任の先生方は、看護師が安全にケアを実施する事を最優先に考えておられるわけですが、合わせて教育的な観点からケアを受ける子どもの気持ちなどにも着目して、看護師の声かけに対する子どもの表情なども観察する場合もあるのです。

看護師が「学校らしい声かけ」のスキルを獲得するには、教員との連携は不可欠だろうと思います。

まとめ

私は以前に医療的ケア児の担任をしたご経験がある教員の方と意見交換をした時に、看護師の声かけは教育的な観点でも重要だと感じた事があります。

その教員の方は「看護師さんが“〇〇さんスゴイね~!”って自分のクラスの子に声をかけてくれてるのを聞くと、子どももいい表情をするし、担任としてはめちゃくちゃ嬉しいもんです。子どもの成長を看護師さんも見てくれていたんだ~っれ思いますよね💕」とおっしゃっていました。

子どもが安心して学校で医療的ケアを受ける事ができる、という目標は看護師も担任も同じだと思います。

同じ目標に向かって担任と看護師がそれぞれの役割を果たすために、お互いの子どもへの「声かけ」に注目してみるというのもいいかもです。

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