大阪府看護協会 大阪府ナースセンターの復職応援セミナーは今年度は計５回開催の事業という事で、私は「学校・保育所・幼稚園コース」を連続で担当させていただきました。
どの回の参加者も、学校や保育所・幼稚園を就職先として検討する際の不安や疑問を出してくださいましたので、私なりに自分の経験を通して、出来るだけ具体的に説明をさせていただきました。
最終回の２月分については「学校・保育所・幼稚園コース」には10名の方が参加をしておられました。
学校や保育所・幼稚園で働いてみたい看護師さんは案外多い？
私は今年度のセミナーへの参加を通して、学校・保育所・幼稚園コースを選んで参加される看護師さんは予想していたよりも案外多いなと感じました。
今年度はコロナの事もあり、申し込んでいた方の中には、急きょ当日欠席となってしまう方もおられたようですが、それでも毎回５名から１０名の方はこのコースに参加していました。
学校で働く看護師がなかなか見つからない、募集はしているけれど欠員が埋まらない、という各地の教育委員会担当者のお話を聞く機会は多いです。
しかし大阪においては、今年度私がこのセミナーでお仕事をさせていただいた感じでは、就職活動をしている看護師さんの中には、すでに学校や保育所・幼稚園にも看護師の仕事があるという事を知っている方もいて、そして就職先の選択肢のひとつにしている方は案外多いんだな、という印象を持ちました。
あくまでも私の印象は「大阪の方」という地域限定ではありますが、大阪においては「学校（保育所・幼稚園）にも看護師の仕事がある」という事は看護師の業界でも少しずつ認知度が上がってきているような感覚があります。
認知度が上がっている？というのは私の肌感覚なので、楽観的だとは思いますが、この仕事を同業者に知っていただく機会を大阪府ナースセンターが続けてきてくださった事も効果のひとつになっているのだろうと思います。
大阪では大阪府ナースセンターに聞けば「学校・保育所・幼稚園での仕事」に関する情報を提供してもらえる、という事が看護師業界の中で当たり前になれば、学校で働く看護師を確保していくにはとても有効な手立てになります。
キーワードは「はじめの一歩を踏み出してみよう」
復職応援セミナーに参加された方々の中には、このセミナーに参加するまでは、「どうしようかな～、やっぱり無理かな…と参加を迷う気持ちもあったけれど、参加をしてみる、という一歩を自分で踏み出せた事で、気持ちがスッキリした」という感想をおっしゃっていて、こういった感想はどの回の参加者にもおられました。
はじめの一歩を踏み出すがどうかが大事なんだと皆さんのお話を伺って強く感じました。
「看護師資格を使って、再び世の中の役に立つ仕事をしたい！」という気持ちと、「ブランクがあるけど私で大丈夫かな…」という気持ちが行ったり来たりするようです。それは当然の事です。
でも、まずはセミナーに参加する事自体が、その方の始めの一歩になったのだと思います。
２日間のセミナーを受ける中で、仕事をしていた時の感覚を思い出したしたり、新しい情報を得たり、実技や体験を通して、同じセミナーに参加した方とも交流する中で、「就職する」という次の一歩を踏み出すがどうか、がより具体的になってくるのだと思います。
大阪府ナースセンターの方のお話では、皆さんのセミナー初日の表情と、全てのプログラムが終了した後の表情は全く変わっていて、終了した時点では明るい表情になっているそうです。
ナースセンターが少しだけ肩を押す事で、皆さんには次の一歩を踏み出して欲しいとの事でした。
まとめ
学校や保育所・幼稚園での勤務に関心がある看護師さんは、傾向として子育てとの両立を希望される方が多いというのは以前からありましたが、今年度のセミナーの中では「プラチナ世代」といわれる方々の参加もあった事が印象的でした。
様々な年代の看護師が、様々な現場で活躍の場を広げてきているという時代になってきている事を実感しました。
復職応援セミナーに参加をさせていただく事は、私自身にとっても学びの多い体験になっているので、引き続き参加をさせていただきたいと思っています。
