今年度の岐阜県看護協会(医療的ケア児支援センター/重症心身障がい在宅支援センターみらい)主催「教育機関等における医療的ケア児看護人材育成研修」は全4回の研修会で、先日、その第3回が開催されました。
私も第1回から講義の一部を担当させていただいているので、今回の演習編についても参加をさせていただきました。
第1回・第2回はオンライン開催でしたが、今回は演習編という事で、受講する看護師さんは岐阜県内の各地から看護協会の研修会場に集合しました。
私も皆さんと一緒に勉強させていただき有意義な一日になりました。
集合研修でも平日開催にも関わらず沢山参加していました
この研修は、現在学校や保育所等で医療的ケア児の対応をしている看護師だけでなく、今後学校等への就職を検討している、という方も対象です。
看護協会内にはナースセンターもあるので、学校関係の求人情報もナースセンターの方から説明がありました。
開催方法が会場集合なのでオンライン開催よりも参加者が減るかな?と予想していたのですが、今回は演習編という事もあり皆さん平日にも関わらず沢山参加をしておられました。
午前・午後を通してまる1日の研修です。
午後からの演習を踏まえて、午前中は在宅医療に関する医療情報を学ぶという事で、医療機関の医師や看護師の方々から具体的で丁寧な講義がありました。
会場では事務局の皆さんが午前中のうちから午後の演習の準備をしてくださっていたので、演習につなげるイメージをもって講義を聴く事ができたと思います。
特に、小児と成人の症状の違いなどを具体的に講義の中で触れてくださった事で、小児科での勤務経験がない看護師にとっては質問がしやすい雰囲気になっていた事がとても素晴らしい!と感じました。
演習を通して受講者同士で交流ができたと思います
小・中学校や保育所・幼稚園で勤務する看護師は職場内での看護師の人数が非常に少ない事により、孤独感を感じやすくなる傾向があります。
特別支援学校でも看護師の人数が少ない場合は同様だと思います。
この岐阜県の研修に参加された方は、現在学校等で働いている方も、これから働く事を検討されている方も、事務局の方や講師の先生方も含めて、ここで交流する事ができた、という経験は大きいと思います。
今回の演習を通して「これって以前と変わってますよね~」とか「こっちの方が扱いやすいですよね~」など看護師同士で情報交換ができた事で、今後、それぞれの現場に戻った時に「他の人も頑張ってるかな~」と思い出すだけでも「よし!頑張ろう!」という前向きな気持ちになるのではないかな、と思います。
まとめ
今回の演習ではアクシデントへの対応として「気管カニューレが抜けたらどうする!」という設定で、小児科医の先生が人形を使って対応方法を説明してくださり、皆さんは色々質問をしながら実際にカニューレを触って繰り返し演習をしました。
演習する中では実際の学校の景色を思い浮かべたらどうだろう?
自分の周りには誰がいる?子ども達だけかも?
担任の先生が近くにいるとは限らないよね…💦
などなど、現実的に考えるともっと色々考える事があるね…と思った方もいたと思います。
この研修は次回の4回めで今年度は最終になります。
最終回では私も講義の一部を担当させていただくので、学校や保育所・幼稚園で看護師としてアクシデントに対応する際に、担任の先生方と連携して一緒に対応するどうすればいいか?という事をテーマにして、実践につながるまとめになるといいなと思っています。
岐阜県看護協会/医療的ケア児支援センター/重症心身障がい在宅支援センターみらい「令和5年度教育機関等における医療的ケア児看護人材育成研修」