今週は藍野大学看護学科で学ぶ学生さん約60名に「養護学概論」の授業の1コマをいただき、学校での医療的ケアについてお話しをさせていただきました。
昨年度に続いて今年度も2年生の学生さんにお話しできるチャンスをいただいたので、少しでも学生さんの記憶に残るお話しをしたいと思い準備をして臨みました。


学校での医療的ケアのことを学生さんに知ってもらう
今回私が講義をさせていただいた学生さんは大学2年生なので、まだ将来は看護師として働くか、保健師として働くか、あるいは養護教諭になるかは、これから実習などを経験する中で絞りこまれてくるそうです。
どのライセンスで仕事をするにしても、まずは学校での医療的ケアのことや学校で働く看護師のことを学生さんに知って欲しいと考えました。
学校で行われている医療的ケアについては子ども自身がケアに参加している場面の動画なども活用し、特別支援学校でや小・中学校での医療的ケアの実際の様子をイメージしていただきました。
将来養護教諭として勤務する学生さんもいると思うので、学校での養護教諭と看護師の連携の実際についても説明をしました。
学校で働く看護師にとって養護教諭の存在は大きいということや、学校での医療的ケアの実施体制として養護教諭には教員と看護師の橋渡し的な役割を担って欲しいというお話しもしました。
学生さんからの感想も大切
授業終了直後に学生さんから「授業から学んだ事や感想」をいただきました。
内容を読ませていただくと、学生さん自身が小学生・中学生だった頃からそれほど時間が経っていないからか、自分が通っていた学校の景色も思い出しながら私の話を聞いてくださったように感じました。
学校で看護師が働いている事を始めて知った、自分がいた学校には看護師はいなかった、という感想もありました。
一方で、自分が養護教諭として勤務する事もイメージし「笑顔を絶やさないように働きたい」や「子ども達が安心して学び成長できる環境をつくる事が養護教諭の役割」という感想もあり、養護教諭として大事にしたい事を既にイメージしている学生さんもいました。
また、子どもが自立できるような関わりが必要である事も感想に書かれており、学校は「教育の場」であって子ども達が成長する場所だという事は学生さんにもちゃんと伝わったように思いました。
まとめ
私が学生さんにお話しできたのは1コマ90分だけですが、授業で取り上げた学校での医療的ケアの様子や看護師の役割の事が少しでも学生さんの頭の隅に残っていて欲しいと思います。
養護教諭を目指す学生さんもおられるので養護教諭のお仕事の事も捉えていただきたいと思い、講義の最後に特別支援学校で働く養護教諭さんの紹介動画を視聴していただきました。
学生さんに視聴していただいた動画は大分県教育庁チャンネルの公式YouTube動画として公開されているのですが、養護教諭の役割を捉えたとても良い動画だと思います。
学生さんが将来どんな場所でお仕事をするかはもちろんまだわかりませんが、もし医療的ケア児に関わる機会があった時には、私の話や動画で紹介した養護教諭さんの様子を少しでも思い出していただきたいです。
そして私の願いとしては、学生さんには将来は子ども達の成長を支える現場で活躍して欲しいなと思っています。
大分県教育庁チャンネル「大分の先生に聞いてみた」👉https://www.youtube.com/watch?v=6I4PpU-mi4s&t=3s
藍野大学看護学科👉https://univ.aino.ac.jp/subject/medical/nursing.php