先週は保育園、小学校、特別支援学校に連続で訪問をさせていただく事ができました。
それぞれの場所で働く看護師さんにお目にかかって医療的ケアを実施している様子を見学させていただきました。
子ども達の活動の内容を理解し保育士さんや教員の方々と連携しながらテキパキと動いておられる様子は皆さんに共通していて大事な役割を果たしておられました。
保育園らしい活動を支える
保育園では医療的ケア児も他の子ども達も同じお部屋で一緒に過ごす中で、保育士の先生方がどの子どもにも目配りしながら子ども達が好きな活動に取り組めるように配慮しておられました。
訪問させていただいた保育園の看護師さんは酸素吸入を必要とする医療的ケア児さんの体調管理をしておられましたが、その子の今日の機嫌や表情あるいは活気の有無について担当の保育士さんとしっかりと共有し、その日の活動の流れの中で自然に医療的ケア児さんに関わっておられました。
保育士さんと看護師さんがそれぞれにお互いの役割をきちんと理解しているからこそ、必要な情報をお互いに伝え合う事ができていて多職種の連携体制が構築されている保育園である事がわかりました。
小学校は時間割を意識したケアの時間
小学校では気管内吸引を必要とする医療的ケア児さんのケアの様子を見学させていただきました。
チャイムが鳴って休み時間になったら自分で看護師さんのところに来ます。
私が伺った日も看護師さんがケアをする場所で待っていると、元気に走って看護師さんのところに来てくれました。
その医療的ケア児さんは看護師さんがする事はちゃんとわかっているようで、テンポ良く看護師さんのケアは進んでいき、あっと言う間に次の授業の教室に行ってしまいました…
その小学校ではその子の時間割の時刻に合わせてケアの時刻が組み立てられていて、医療的ケア児さん自身が自分の事としてわかって自分で行動ができている事がめちゃくちゃスゴイな~と思いました。
自立活動を中心とした特別支援学校でのケア
特別支援学校では経管栄養を必要とする医療的ケア児さんが自立活動を中心とした授業に取り組む様子を見学させていただきました。
私が伺った日は気温が高く暑い日だったので、看護師さんと担任の先生はその子の体温が上がり過ぎていないか、体を触った感じや表情はどうか?などを丁寧に情報交換をしていました。
医療的ケアも自立活動の学びに位置づいているので、経管栄養を開始する時は「いただきます!」の挨拶に合わせてその子が両手を合わそうとする時の動作や表情を看護師さんは担任の先生と共有しておられました。
まとめ
保育園、小学校、特別支援学校を連続で訪問させていただきましたが、今回会った医療的ケア児さんはみんな機嫌が良くて、とてもいい表情で活動に参加をしていた事が印象的でした。
そしてその子に関わっている看護師さん達の表情も皆さん笑顔でした。
学校や保育園で頑張っている子ども達を見ていると看護師さんも自然に笑顔になっていると思いますし、看護師さんが子ども達を応援している事が子ども達にも伝わっていると思います。
今回お会いした看護師さんは皆さんそれぞれの場所で活躍していて、文字通り「子どもの学びを支える看護」を実践しておられる事が子ども達の様子や表情からしっかり伝わってきました。