特別支援学校で働くお二人の看護師の方々と、看護師同士で日常的に使っている言葉について話しました。学校で働く看護師は自分達が教員との会話の時にも専門的な言葉を使ってしまっている事に気づく事が大事だと私も思います。今回も教員と看護師の連携についてです。
植田 教員と看護師が連携するためには言葉でのコミュニケーションは必須ですが、何となく相手に伝わっていないような感覚?を看護師が感じる事があると思います。何か工夫している事はありますか?
お二人の看護師さん それって、互いの職業上の専門性の違いから生まれる、使う言語が違う!という事にも、原因があると思うのです。それぞれに自分の言語で話し続けても、わからない事はずっとわからないまま、という事になってしまいます。看護師が当たり前に使っている言葉についても、言葉が意味する状況や内容を教員がわかる言葉に置き換える作業が必要だと思っています。
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植田 いわゆる「業界用語」の違いもあると思います。看護師には看護師の世界の「業界用語」、教員には教員の世界の「業界用語」が存在すると思います。私自身の経験ですが、今となっては笑い話になっている例として、しょっかいという言葉を聞いた時、看護師は食事介助をイメージしていましたが、教員は職員会議をイメージしていた、とエピソードがあります。教員と看護師が話し合っている時に「この件は、次の しょっかい で確認しましょう」と教員が言った時に、看護師は「この先生は、この話を次の食事介助の時に確認するの??」と考えていた訳です。しかし、教員はもちろん「職員会議で確認しましょう」という意味で看護師に言っているのですが、そもそも「職員会議」という言葉を看護師は全くイメージしていないので、ズレてしまったままです。
植田 そう考えると、看護師も独特な業界用語を使っていると思いますが…
お二人の看護師さん 看護師同士でも言葉が意味する状態や状況の捉えが微妙に違っている事も沢山あると思うので、その言葉が示す意味をひとつひとつ明らかにしていく作業は、看護師同士の中でも役立つ事だと思います。
もしかすると、学校の中で教員と看護師がそれそれの「業界用語」を紹介しあってみるのも、職場の風通しを良くするコミュニケーションの一環としては意味のある事かも?と感じました。
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