学年末に向かって慌ただしくなってきた2月ですが、今月も つながるかい の月イチビデオミーティングを開催しました。
今回のトークテーマは日々のお仕事の中で会員さんが何となく気になっている事を出していただき一緒に掘り下げてみる事にしました。
今回は「学校あるあるばなし」として「どんどん増える記録類の整理や保管方法のこと」を話し合ってみました。
さらに「看護師同士で意見をまとめていくのは難しいですよね…」という看護師同士の人間関係的なテーマでも掘り下げてみました。
どんどん増える記録類の整理や保管方法のこと
学校で働く看護師は何らかのかたちで「記録」を書いています。
看護師が観察した事、実施した事などを書いている感じです。
医療機関では電子カルテが当たり前ですが、学校では紙に書いているところが多いです。
私が担当させていただく職場研修の中でも「記録」の事だけをテーマとして取り組む場合もあって「記録」については色々な切り口で掘り下げる事ができる大事なテーマです。
今回は「どこに保管しているか?」「何年間保管しているか?」の部分を掘り下げてみました。
自分が勤務する学校の方法と他の学校の方法は同じなのかな?違うのかな?という素朴な疑問もあります。
そして「記録」とひと口に言っても色々な種類があります。
看護師が日々の事を書く「実施記録」や「看護師記録」以外にも、学校での医療的ケアに関連する「記録」や「文書」は色々なものがあります。
今回は看護師が書く「記録」から話が始まりましたが、「保管場所」や「保管年限」の事を考える時には、そもそも学校での文書管理の方法ってどんな感じかな~というところから考えてみました。
そこから医療的ケアに関連する様々な文書関係は何年間学校で保管しているんだろうか?と視野を広げてみました。
医療的ケアに関連する文書全体を学校でどのように管理していくか?は学校全体のルールを基準に運用されていると思います。
看護師は校内の多職種の方々に教えていただく事で、こういった自分の学校のルールを知る事ができます。
やはり多職種との連携がめちゃくちゃ大事ですよね~という話になりました。
看護師同士で意見をまとめていくのは難しいですよね…
後半のトークテーマは看護師同士の人間関係的な話題です。
今回は「同僚の看護師同士」という設定です。
上司と部下という関係でもなく「同僚」、そして同業種である「看護師同士」です。
学校での勤務年数が長い看護師が「先輩」的な立ち位置になっている場合もありますが、先輩も後輩も「同僚」です。
学校によっては1校に一人の看護師だけが配置される場合もあるので、この場合は同僚看護師がいないという事になりますが、1校を日替わりで2~3名が交代で勤務する体制もあるので、そういった場合はこの2~3名が同僚看護師という事になります。
例えば新学期に入って体制に変更点があった事で看護師業務にも調整が必要になった時や、あるいは学校行事に向かって準備をする時などは看護師同士で検討し、看護師チームとしての総意を教員チームに説明するような場面があります。
こういった場面の「看護師同士で検討する」については、各地で色々な方法で行われています。
更には「看護師チームとしての総意」をどのようにしてまとめるか?あるいは「総意」にする必要があるか?などについてはそれぞれの学校で「おさまりの良いやり方」で行われています。
これがいつもうまーくいい感じでまとまってくればいいのですが、当然「私の考えは違う」という場合もあります。
もちろん内容にもよりますが同僚に対して自分の考えを「言うべきか?言わざるべきか?」とか、言う時の「言い方」とか、看護師同士のビミョーな人間関係について皆さんの経験をシェアしてみました。
まとめ
学校での「記録類の保管」の話は緊急性があるわけではないけれど、でも時間を取ってきちんと整理すべき事でだと私は思っています。
しかし学校で働く看護師としては子ども達に日々対応する業務に関して検討する方が優先度が高くなるので、記録の保管の事を職場内で考えるには時間が足りない?状況だろうと思います。
こういった看護師同士で、あるいは多職種も含めて職場内で、記録類の保管も含めた医療的ケアの実施体制についてブラッシュアップするための「話し合い」は随時必要だと思います。
それには看護師としてまず出来る事は自分の考えを言葉にしておく、という作業だと思います。
自分の考えを今「言うべきか?言わざるべきか?」あるいは「この言葉で伝わるのか?伝わっていないのか?」を適宜判断しながら多職種とともに体制の進化に取り組む事が大事だと今月のビデオミーティングを通して感じました。