岐阜県看護協会主催「教育機関等における医療的ケア看護人材育成研修」全4回シリーズの最終回が終わりました

先月にも参加をさせていただいた岐阜県看護協会主催の研修「教育機関等における医療的ケア看護人材育成研修」は全4回シリーズで、先日開催された最終回にも講師の一人として講義をさせていただきました。

第1回、第2回はオンラインで、第3回は集合で講義と実技演習、第4回も集合で講義とグループワークや意見交換という組み立ての全4回です。

全て受講された方は最後に「修了証」を受け取って無事に研修が終了しました。

目次

学校組織の一員として役割を果たすために

私は最終回では「学校」という「組織」について皆さんに伝えたいと思い、文科省のホームーページで公開されている資料を使って講義をさせていただきました。

看護師が学校で働き始めた時には「学校という組織がわからない!慣れない!」と感じる人が多い印象です。

看護師としては今まで仕事をしてきた医療機関とは「学校は組織体制が違うの?」や「自分の立ち位置がわからない!」と感じるのです。

学校という組織を理解し、学校の組織図の中での自分の立ち位置をイメージして働く事で「わからなくなった!」という感覚になっても、新しく捉え直し整理ができると思います。

おそらく入職当初に「学校の組織」いわゆる「業界の事」について説明を受ける機会があったという看護師は少ないのではないかなと思います。

自分は誰に相談すればいいのか?誰に判断を仰げばいいのか?

教員達で構成されている組織の中に身を置く看護師としては、多職種連携が上手くいくためのコツとして「学校という業界の事を知る」事も大事です!という内容を講義の中でお話させていただきました。

最終回ではグループに分かれて意見交換をしていただきました

受講者同士が実際に会って話すのはこれが最後になるので、情報交換や意見交換をする時間を多めに設定しました。

職場も経歴も異なる皆さんですが、今回は幼稚園や保育所、あるいは小・中学校や特別支援学校で働く事を想定した研修という事で、学校等で「緊急時対応マニュアル」を作成し組織の中で使えるものするには、どんな流れでどこから取りかかればいいかな?というテーマを設定し意見交換をしていただきました。

「緊急時対応マニュアルを作る」事にいきなり取りかかるのではなく、その前に色々準備する事があるんじゃない?とか、そもそも校内で緊急時になった時に他の先生たちを呼ぶ方法ってあるの?私の学校ではこんな感じですよ、などなど、話し始めると色んな意見が出ているようでした。

出てきた意見をKJ法を使って考えを可視化し整理しながら意見交換をしていただきました。

皆さん熱心に意見交換をしています
色違いのフセンを使って意見を整理しています

まとめ

全ての研修を終える事ができたので、準備の段階から関わらせていただいた私も本当にホッとしました。

1回の開催で終了する研修とは違って、4回の中で受講者の皆さんがだんだんと変化していく様子を感じる事ができました。

皆さんがこの研修に参加をした事で各自の目的や目標の達成に少しでも近づけたかどうかを、最後に感想として聞かせていただき、私自身の講義を振り返る事もできました。

今回の受講者の皆さんがそれぞれの職場や日常に戻った後も、皆さん同士が知り合えた事や、この研修を主催する岐阜県看護協会医療的ケア児支援センター 重症心身障害在宅支援センター みらいの方々に相談もできる事は大変心強いと思います。

過去のブログ「岐阜県看護協会主催 教育機関等における医療的ケア児看護人材育成研修演習編が開催されました」👉https://nurse-fight.com/nurse-gihu3/

岐阜県看護協会令和5年度教育機関等における医療的ケア児看護人材育成研修

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