学校で働く看護師はインプットやアウトプットの機会が少ない?!

特別支援学校で長く勤務してこられたベテランの看護師さんと意見交換をする事ができました。その方が入職した当時と今とを比べると、通学している医療的ケア児の人数やケアの内容が増えてきた事にともない、一緒に働く看護師の人数も増え、途中人も入れ替わってきた事などを思い出しながら、あらためて今の課題について意見交換をしました。

目次

あらためて学校で看護師として働いている事はスゴイ事だなと思います!

そのベテラン看護師さんは学校で長く働いてきた中で、その学校での「看護師の役割や校内での立ち位置、教員との連携方法など、体制について色々検討し整理をしてきたつもりです。でも、時間の経過の中で人が入れ替わっていき、捉え方や考え方がちょっとずつ変化してくるのは当然だな~とも思うし、その中でブラッシュアップしていかないといけないですよね」とおっしゃっていました。職場や同僚の変化と共に進化していく事を応援しよう、というベテラン看護師さんの貫禄のようなものが、私と話す中で滲み出ておられます。

学校の中で体制を作っていく過程では、看護師が良かれと思って準備した事が、教員のプランと異なっていたり、看護師同士の中でも思いにズレが出てきたり、など、長い時間の中で、相当色々な経験をして来られたと思います。きっと複雑な思いになった事もあるだろうと想像しながら、私自身の経験や私が思った事なども、その方に聞いていただきながら、とても内容の濃い意見交換となりました。

「あらためて、この仕事を考えると、やっばり良い仕事だな~って思うし、私はこの仕事が好きなんですよね」「だって、子ども達が教育を受ける学校の中に看護師が入っている訳ですから、これってホントにスゴイ事ですよね❣️

いい事もそうでもない事も、沢山の経験をされてきた方から、この仕事に対するこれほどの肯定的な言葉が聞けた事自体に、私はビックリしたし、この方自身がホントにスゴイ人だな‼️と思いました。

この仕事のスゴイところのアウトプットができていないのでは??

全国的にも、学校で働く看護師の人数は増えてきていますし、世の中に必要とされている職域なのですが、まだまだ解決すべき課題が沢山あります。Nurse Fight にも様々な相談が各地の看護師さんから届きます。学校や地域が異なっているけれど共通している課題もありますし、その地域ならではのローカルな課題もあります。

看護師の目の前に課題が沢山あり過ぎると、この仕事のスゴイところに気づく以前の問題というか、気づく前に辞めたくなってしまう、という事も当然起きてしまいます。しかし、この仕事は、そのスゴイところに気づくには少々時間がかかる、という特徴があるように私は思っています。しかも目の前の課題が、容易に解決できそうな事でなく、今までの自分の看護師としての経験では解決方法が見出せない場合もあります。むしろそういった課題の方が多いと思います。

もしかすると、学校に看護師として入職したにも関わらず、その直後から複数の【課題の山】ばかりを見せられてしまい、その山の向こうに何があるのかさえ、ハッキリしない、この仕事のスゴイところ、については誰も教えてくれない?という状況では、どこにモチベーションを置いて仕事をすればいいのかさえわからなくなる看護師もいると思います。

着任当初に、この仕事をスゴイところを見せてくれたらいいのでは?と思うのですが、センパイ看護師さんからこの仕事のスゴイところを最初に教えてもらえた経験のある方は少ないのではないかな、と思います。

つまり、センパイ看護師自身もこの仕事のスゴイところを、上手くアウトプットが出来ていない、という事実もあるのではないでしょうか?

他の学校や他の地域の情報を自分達にインプットする事もできていない?

学校での看護師の業務内容や、勤務体制は自治体や学校によってそれぞれに異なっています。看護師として1つの学校だけで働いていると、他の学校や他の地域の情報が入ってこない、という課題がある事も、ベテラン看護師さんと話しました。

他校の看護師との交流の意義については、以前にもFacebook等で取り上げましたが、実際には、同じ地域にある学校であっても、看護師同士の交流がなければ、特別支援学校と小学校での看護師業務の違いなども把握できません。更に全く別の地域の事となると、そもそも自分の学校に情報が入ってくるルートがない、というような状況の地域や学校はまだまだあると思います。

学校現場で長い間、学校での医療的ケアの実施体制構築に尽力してこられたベテラン看護師さんの役割として、体制の進化や発展に自分の経験を活かしてもらうという事も今後は検討できると私は思います。おそらく外からの情報を自分達にインプットしたり、自分達の情報を外にアウトプットしていく事を繰り返す事で、自分達の状況を俯瞰して見る事ができるようになれば、その学校や自治体の今後の体制が、更に進化できると思います。

2022年4月19日のFacebookとTwitterより

まとめ

今回意見交換をさせていただいたベテラン看護師さんが、今までに経験してこられた事には大変貴重な知見が詰まっています。その知見を、どうやってアウトプットしていくか?その知見をどうやって今後の体制整備の進化に取り込んでいくか?はとても大事な事だと、私はこの看護師さんと話しながらずーっと考えていました。

「この仕事ってスゴイ仕事だわー‼️」と、学校で働く看護師としての醍醐味を何度も実感してこられたベテラン看護師さんには、教員の指導によって子ども達が成長している姿が見えていると思います。学校教育によって成長した子ども達の姿を看護師が見るまでには少々時間がかかる事もありますが、これを教員と一緒に共感できる事が、この仕事のスゴイところだという事を、全国のベテラン看護師が、色々なところでドンドン発信していって欲しいとあたらめて思いました。

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