つながるかい第4回ビデオミーティングを開催しました

2学期がスタートして最初のビデオミーティングを開催し、つながるかい の会員さんとライブで意見交換をしました。今回初めて参加をしてくださった会員さんもいて、回を重ねる毎に内容に厚みが出てきたように思います。

今回はコロナ対応や、子ども達の体調の事など、2学期当初の、今まさに学校現場で対応している事や悩んでいる事について、会員同士がオンラインで、活発に話し合う事ができました。

目次

看護師の新型コロナ療養期間終了後の復職に対する保護者の思いは複雑かも…

夏休み中に十分に気をつけて過ごしていても、看護師を含む教職員が新型コロナに感染したり、濃厚接触者になってしまう、という状況は、おそらく各地の学校で起きていると思います。つながるかい の皆さんの職場でも同様の状況になっている学校もあるようです。

つながるかい の会員同士では、月イチのビデオミーティングに加えて、日々はチャットで情報交換をしているのですが、そこでも、ルール通りの運用で療養期間が終了して復職してくる看護師に対して、その看護師には自分の子どもの対応はして欲しくない、というような気持ちをおっしゃる保護者さんもおられる、という事を既に共有していました。

今回のビデオミーティングでも、そういった保護者さんの気持ちも理解はできるし、保護者さんの気持ちに配慮したいという思いはあっても、現実的に限られた看護師の人数では、配慮しようにも限界がある、という事を話しました。

学校で働く看護師は、元々自分の代わりの看護師が学校にはいない、あるいは少ない状況で働いている方もいるので、もし自分が休暇を取ってしまったら、担当する医療的ケア児やその保護者さん、そして同僚に負担をかけてしまう事への申し訳なさを感じてしまう看護師もいます。その状況自体を重圧に感じで退職を希望する看護師もいます。しかし、新型コロナについては感染予防対策を十分に行った上で、仕事や生活をしていても、感染してしまったり、濃厚接触者になってしまう、という事はあり得ます。

毎日、神経を使って感染予防を続けている事に加えて、こういった看護師が復職する際の、看護師への厳しい言葉があったりすると、看護師自身のメンタルにも影響があるのではないかな、と私は つながるかい の皆さんのお話を聞いていて感じました。

今回のビデオミーティングでは、私から文科省が作成している資料を出して、看護師も学校で働く教職員という立場なので、学校内で常に情報を共有しながら、役割を分散し、場合によっては学校から保護者さんへの理解や協力を求めていく事も必要では?という事で意見交換をしました。

医療的ケア児の体調がすぐれない時の保護者への連絡基準はある?

一方で、子ども達自身の体調がすぐれない時も当然あります。登校前に保護者さんが健康観察をして、その日の学習活動に参加ができる体調だと判断されたら、子ども達は登校してきます。学校に到着時にも発熱の有無の確認をしてからその日の学習が始まります。

中には、登校時から体調がすぐれないかな、と思われる子どももいます。あるいは、登校時はいつも通りだったけれど、学習活動をする中でしだいに体調が悪くなってくる子どももいます。これは、障害のある、なしや、医療的ケアのある、なしに関わらず、どの子どもについても起こり得る事です。

そんな時は、担任の先生は一旦学習活動を中断し、休憩をさせて子どもの様子を確認します。休憩した事で症状が回復する場合は、再び学習活動に戻る事が多いですが、休憩したにも関わらず症状が回復しないか、あるいは更に状況が悪くなっている場合もあります。その場合はその日は早退した方が良い、という判断を学校がします。もちろん早退の判断をするまでに、学校は保護者さんに連絡し、状況を伝え、早退の可能性もあるという事を伝えている事が多いと思います。

早退の判断は当然、看護師が対応している医療的ケア児についても、個々に学校が判断をしているのですが、保護者さんの中には、学校に看護師さんがいるのであれば、(病院の看護師のように)体調が悪い時の看護もできるはずだから、看護師さんに看病してもらいたい、というような要望をおっしゃられる方もいる、という事もビデオミーティングの中で話しました。

学校は当然「教育の場」なのですが、学校に看護師が勤務している事により、学校に対して病院のような子どもの看病をする役割や、保護者のためのレスパイト的な役割についての要望をされる保護者さんもおられるようだ、という事です。

これについても学校毎にその判断の実態は異なっている、という皆さんの意見がありました。学習を中断し休憩している時間が長くなってしまうのは、学校の役割とは大きく異なってしまうので、養護教諭や看護師のアセスメントも加えながら、学校全体で判断し、保護者さんにご理解いただく必要はあるだろう、という話もありました。

一方で、保護者さんの負担の事も考えると、お迎えの依頼はかなり慎重に判断している学校もある、という話もありました。しかし、もし、学校で長時間休憩をしている間に、万が一子どもの病状が急変したとしたら、受診のタイミングが遅れてしまった事で、かえって子どもの身体に負担をかけてしまうのではないか?という看護師としてのアセスメントが、学校の中では共感を得られにくい場合もあるようです。

医療的ケア児支援法の施行により、保護者の介護負担という事に対する配慮や支援がクローズアップされていますので、学校においてもそういった視点は重要だはと思いますが、一方で、学校は教育の場であって、病気の療養をする場ではない、という事の認識の整理も必要ではないかと思いました。

文科省「学校における医療的ケアの今後の対応について」保護者の役割について 平成31年3月

まとめ

つながるかい の会員同士で日常的にチャットで情報共有をしている事で、各地で色々な事が起きている、という事がわかります。会員の皆さんの職場の状況や、雇用の形態はそれぞれに異なっているので、その職場での細かいルールや、それまでの背景も、もちろんそれぞれに異なっています。

皆さんの職場では、色々な紆余曲折があって今に至っている事があったり、まだまだ整理をしている最中で、出口が見出せない、という状況もあります。

今回のビデオミーティングでは、学校で働く看護師に対する保護者さんの要望は多岐に渡っている、という事を会員の皆さんと共有する事ができました。意見交換の中で何か答えが見出せた訳ではありませんが、今、各地の学校で奮闘している会員の皆さんの生の声を共有する事できたこの時間は貴重な時間だと思います。

つながるかい の会員の皆さんは、学校で働いている看護師や、学校での医療的ケアに関連するお仕事をしている看護師の方々です。引き続き会員の皆さんとで、「子どもの学びを支える看護」についてタイムリーに共有していきたいと思います。

文部科学省「学校における新型コロナ感染症に関する衛生管理マニュアル」👉https://www.mext.go.jp/content/20220404-mxt_kouhou01-000004520_01.pdf

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