自治体・教育委員会の皆さまへ

学校における医療的ケア体制の構築と看護師育成支援

学校での医療的ケア体制を整え、安定的に運用していくことは、自治体・教育委員会にとって重要な役割のひとつです。

しかし、現場の状況は学校や地域によって異なり、看護師の研修テーマや内容を毎年度検討することは、担当者の皆さまにとって大きな負担となる場合があります。

とくに、学校で働く看護師に求められる知識・役割・連携のあり方は、医療・福祉・教育の視点が交わる領域であり、現場の実情に合った研修設計には専門的な知見が必要です。

Nurse Fightでは、全国の学校現場や自治体での研修支援・体制づくりに携わってきた経験をもとに、
自治体・教育委員会のご担当者様とともに、現場に根づく研修や運用体制の検討・企画・実施をサポートいたします。

このような課題をお持ちではありませんか

学校で働く看護師の配置や研修を進める中で、次のようなご相談を多くいただきます。

  • 看護師研修がマンネリ化しており、新しい視点や学びが必要だと感じている
  • 看護師からの不安や悩みを、同じ看護職の立場で丁寧に聞き支援してほしい
  • リーダー的な立場の看護師を初めて配置したため、役割の整理や育成が必要になった
  • 医療的ケア児を受け入れるにあたり、学校や教育委員会として体制を整えたい
  • 学校で医療的ケアを実施するにあたり関係機関との連携方法が分からない

自治体の状況や学校現場の体制は、それぞれ異なります。
Nurse Fightでは、現状の課題を丁寧に整理し、その自治体に合った形で支援を進めます。

ご提供する支援内容

学校で働く看護師への研修

学校で働く看護師への研修

学校で働いている、あるいは働きたい看護師向けの研修

  1. 学校での看護師の役割について
  2. 教員との連携について
  3. 学校の組織と学校教育について
指導的役割を担う看護師への研修

指導的役割を担う
看護師への研修

リーダー的な役割を担う看護師の人材育成研修

  1. 求められる役割について
  2. 校内体制の構築について
  3. 校内、校外の多職種との連携について
自治体へのコンサル

自治体へのコンサル

学校における医療的ケア実施体制の構築について、自治体へのコンサル

  1. はじめて医療的ケア児を受け入れる学校や自治体へのアドバイス
  2. 学校での医療的ケア実施体制の構築や維持に関するアドバイス
  3. 学校の看護師研修の企画、運営の支援

以下は、「ご提供する支援内容」を自治体の状況に応じてどのように進めていくか(進め方)を示した支援プランです。

研修・体制づくりの支援プラン

Aプラン|(単発研修:年1〜2回の定例研修に対応)

自治体の教育委員会や学校等で毎年実施されている、学校看護に関する職場研修において、講義・演習を単発で担当するプランです。
学校で働く看護師や教員を対象に、現場の状況や受講者層に合わせてテーマや内容をご提案し、研修を実施します。

<実施テーマ例>

  • 学校で働く看護師の役割と専門性
  • 教員との連携・協働の進め方
  • 学校における多職種連携の理解

「今年の研修テーマをどうするか迷っている」「現場に即した事例を話せる講師を探している」といった自治体様に適したプランです。

Bプラン|年間育成計画(看護師の育成と研修体系づくり)

学校における医療的ケア体制を安定して運用し続けるためには、単発の研修だけではなく、継続的な学びと成長を支える「育成の仕組み」 が必要です。本プランでは、自治体としてめざす看護師像や役割を整理し、年間を通じて計画的に育成を進める研修体系を、担当者様とともに設計・実施します。

<進め方の一例>(年間2回の研修を行う場合)

  1. 現状の整理と研修目標の設定
    自治体の体制・看護師の配置状況・現場での課題をヒアリングし、目標を明確にします。
  2. 年間育成計画のご提案
    学びの積み上げができるテーマ設定・研修方法を計画します。
  3. 研修の実施(夏期/冬期)
    講義・グループワーク・事例共有などを組み合わせ、実践につながる研修を行います。
  4. 振り返りと次年度への繋ぎ
    アンケート・実践の変化・課題整理を行い、翌年度の計画に反映します。

「単発研修で終わらず、現場に着実に根づく人材育成を進めたい」という自治体に適したプランです。

Cプラン|リーダー看護師育成(指導的役割を担う看護師の成長支援)

学校で働く看護師の配置が増える中で、看護師チームとしての統一した判断や、校内外との多様な調整が求められる場面が増えてきています。
その中心となるのが、指導的役割を担う看護師(リーダー看護師) です。しかし、この役割は「経験年数があるから自然にできる」ものではなく、学校組織と自身の役割の理解と、他者と協働するための視点・実践力 が必要になります。

本プランでは、リーダー看護師が自ら考え、チームを支える立場として成長していけるよう、年間を通して伴走します。

<進め方の一例>

  1. 期待する役割と到達目標の整理
    自治体として担ってほしい役割や方向性を、担当者様とともに言語化します。
  2. 現状の把握(実務内容のヒアリング・現場観察)
    看護師が置かれている環境・動き方・連携状況を確認します。
  3. 年間育成計画のご提案
    事例検討、振り返り、課題設定など、実践を通して成長する仕組みを設計します。
  4. 伴走支援(面談・助言・実践支援)
    日々の業務の中での気づきを深め、リーダーとしての行動を定着させます。
  5. 成果の整理と次年度への引き継ぎ
    看護実践報告・改善提案などをまとめ、担当者様・管理職に共有します。

「看護師が増えてきたので、まとめ役を育てたい」「看護師間の情報共有・判断基準にばらつきがあるので組織化したい」といった自治体に適したプランです。

支援をお任せいただける理由

学校で働く看護師の配置や医療的ケア体制の整備は、地域や学校の状況によって大きく異なります。
Nurse Fightでは、以下の経験と視点をもとに、自治体・教育委員会のご担当者様とともに現場に即した支援を行います。

学校現場の実態を把握していること

学校で働く看護師のオンラインコミュニティ「つながるかい」を運営し、全国の学校現場から寄せられる相談・事例・運用課題を日々共有・蓄積しています。
地域差や校種差をふまえた、実情に沿った支援と研修設計 が可能です。

教育委員会における実務経験があること

看護師として、豊中市教育委員会に20年間勤務し、学校保健に関する事と特別支援教育に関する事を担当し、学校における看護体制の整備と運用を行政の立場から支えてきました。
現場・管理職・教育委員会、それぞれの視点を踏まえた現実的な提案と調整ができます。

医療的ケアのマネジメントの実績

市立小中学校における医療的ケアのマネジメントを通算13年間担当。
安全性・継続性・多職種連携を重視した学校現場に根づく体制づくりを支援してきました。

現在も全国の自治体研修・アドバイザーとして活動

現在は日本各地の教育委員会・自治体の研修や体制づくりに携わっています。
最新の実践動向や制度環境を踏まえ、その自治体に合う支援の形をご提案します。

※自治体の規模や学校配置状況に応じて、支援内容・進行方法は柔軟に調整いたします。

研修会のご感想

【看護師から】
特別支援学校での看護師の役割について、奥の深さを再認識できたのでとても良かったです。

これを学校以外の職場で働く看護師とも共有をする事ができれば、学校で働く看護師の認知度も上がって、看護師の人材確保にも繋がればいいなと思いました。

【養護教諭から】
学校の看護師業務を知っている植田さんからのお話は貴重でわかりやすかったです。

個別の教育目標に沿って情報共有をしながらケアを行っていく事の大切さ、お互いの専門性を知るための研修の実施、子どもの学びを継続するための共通認識、またそれらをどのように共有し、時間を生み出しているか、講義やグループワークを通して学ぶ事ができました。

調整役としての養護教諭の役割は大きいと感じる反面、医療的ケア児以外の業務も兼ねながら行うという大変さもあり、今後の医療的ケアの体制づくりについて考えさせられました。

【看護師から】
目的を明確にして、多職種での話し合いが大切だという事がわかりました
別の学校の先生方や看護師の話を聞く事ができて良かったです
学校で働く看護師の役割の説明がわかりやすかったです

【教員から】
これまでも看護師の医療的な視点からの意見と、教員の教育的な視点からの意見が異なってしまう事があり、話し合いが上手く進まない時がありましたが、今回研修を受けて、それぞれの立場と関わり方を学ぶ事が出来ました。

2学期からは継続した子どもへの指導の中で、パズルのピースとしての看護師さんの専門性が活かせるように自分が出来る事を考えたいと思います

各研修会のご感想は下記よりご覧いただけます


NurseFight 代表紹介

代表 植田陽子

職歴

  • 1992年 国立小病院(現在の国立成育医療研究センター)に看護師として入職
  • 1993年 転居を機に市立豊中病院に転職
  • 2001年 豊中市教育委員会事務局に異動
  • 2008年 豊中市立小中学校における医療的ケアのマネージメント業務開始
  • 2021年 豊中市を退職し、Nurse Fightを設立

資格

  • 看護師資格
  • 2021年度産学連携教育イノベーター育成プログラム「インストラクショナルデザイン指導力育成コース」修了

所属団体

  • 公益社団法人 日本看護協会
  • 公益社団法人 大阪府看護協会
  • 一般社団法人 日本小児看護学会
  • 公益社団法人 日本看護科学学会

業務経験

  • 平成29年、30年、31年度に豊中市教育委員会事務局として文部科学省委託事業
    「学校における医療的ケア体制構築事業」を担当しました
  • 平成29年10月から平成31年3月まで文部科学省設置
    「学校における医療的ケアの実施に関する検討会議」委員を務めました
  • 令和元年度日本看護協会
    「医療的ケア児を支援するための看護提供体制の整備に関する検討委員会」委員を務めました
  • 令和元年度文部科学省委託事業
    日本訪問看護財団「学校における医療的ケア実施対応マニュアル」検討委員会委員とワーキング委員会委員を務めました
  • 令和2年度文部科学省委託事業
    みずほ総研「学校における医療的ケアに関する研修機会の確保」検討委員会委員を務めました
  • 令和2年度文部科学省委託事業
    日本訪問看護財団「学校における医療的ケアに関する研修機会の確保」ワーキング委員会委員を務めました
  • 令和3年度文部科学省委託事業
    日本訪問看護財団「学校における医療的ケア実施体制充実事業医療的ケアのための看護師に対する研修機会の確保」ワーキング会議メンバーを務めました

自治体・教育委員会の研修会やアドバイザー、大学・専門学校の非常勤講師についてはプロフィールで詳しくご紹介しております。

\研修会実績・学会発表など詳しくはこちら/

事業への想い

2021年に「医療的ケア児支援法」が施行されたことにより、特別支援学校だけでなく、地域の小中学校で学ぶ医療的ケア児が増加しています。

医療的ケアの実施体制を構築していくのは、自治体教育委員会の担当者様、そして教員と看護師です。

個別の健康管理や支援が必要な医療的ケア児にとって、学校での学びが充実したものになるためには、学校での体制が安定的に運営されていなければなりません。

関わる人が変わっていっても安定的に運営をしていくには、職員を育成する仕組みづくりが重要です。しかし、学校での医療的ケアに関わる職員の人材育成については系統的に構築された仕組みは存在していません。

そこで、Nurse Fightでは、植田自身の自治体教育委員会職員(看護師)としての経験や様々な自治体の研修講師の経験を元に、自治体担当者様及び教員や看護師など現場で体制を構築していく方々を人材を育成する視点でサポートさせていただきます。

お申込みの流れ

STEP
ホームページより申し込み

自治体担当者・大学教員・団体や事業所の方でご関心いただいた方はこちらからお問合せください。

STEP
植田よりご担当者に連絡し、ヒアリング

現状と課題、及び目指したい目標などをヒヤリングさせていただきます。

STEP
植田が提案できる内容を説明

Nurse Fight 代表植田からご提案内容を説明させていただきます。

STEP
日時と条件の調整

ご提案内容にご納得いただければ、日時と条件の調整をさせていただきます。

よくある質問

研修の実施方法はオンラインでも可能ですか?

可能です。ZOOMなどを使用して研修をさせていただきます。

集合研修で企画していても、感染症の拡大状況によってが急遽オンラインに変更しても良いですか?  

大丈夫です。状況に合わせて柔軟に対応させていただきます。

看護師からの相談を自治体担当者を通さず、電話やメール等で直接受け付けてもらえますか?   

可能ですが、相談対応料については別途相談させていただきます。

教員や保護者からの電話やメールでの相談も対応可能ですか?  

可能ですが、相談料については別途相談させていただきます。

全国どこの地域でも、あるいは特別支援学校だけでなく小学校・中学校であっても依頼して大丈夫ですか?   

大丈夫です。まずは一度お気軽にお問合せください。

\お気軽にご連絡ください/

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